戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問29


問題文

外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 外皮系は、身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺が含まれるが、爪や毛等の角質は含まれない。 b ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。 c 汗は全身に分布するアポクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じる。 d 角質層は、細胞膜が丈夫なセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)

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外皮系の構造と皮膚の働き【登録販売者解説】

正解の理由

外皮系には爪や毛も含まれ、汗はエクリン腺から分泌され、角質層はケラチンとセラミドの役割を取り違えないことが大切です。
正解は5です。記述は a:誤、b:正、c:誤、d:誤 です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の外皮系の項目です。

解法ステップ

  1. aの「爪や毛等の角質は含まれない」に注目します。外皮系に爪や毛が含まれるかを確認します。
  2. bは、皮膚表面の微生物が病原菌の繁殖を抑えるという働きが正しいかを見ます。
  3. cは「アポクリン腺」と「エクリン腺」のどちらから汗が分泌されるかを確認します。
  4. dは、角質細胞と細胞間脂質の主成分が逆になっていないかを確認します。各記述の正誤を選択肢に当てはめると、5に絞れます。

選択肢別の誤答解説

  • a:誤り
    ×「爪や毛等の角質は含まれない」→ ○「爪や毛等の角質を含む」
    外皮系は、身体を覆う皮膚だけでなく、汗腺・皮脂腺・乳腺などの皮膚腺、爪や毛などの角質も含む総称です。爪や毛は、皮膚の一部が変化してできたものです。
  • b:正しい
    皮膚の表面には一定の微生物が存在し、その存在によって病原菌の繁殖や体内への侵入が抑えられています。皮膚表面の微生物のバランスが崩れたり、皮膚の組織が傷ついたりすると、病原菌が繁殖・侵入しやすくなります。
  • c:誤り
    ×「全身に分布するアポクリン腺」→ ○「全身に分布するエクリン腺」
    汗を分泌するのはエクリン腺です。エクリン腺は、手のひらなど毛根がないところも含めて全身に分布します。一方、アポクリン腺は、わきの下などの毛根部に分布します。体温調節による発汗は全身の皮膚に生じ、精神的緊張による発汗は手のひら・足底(そくてい)・わきの下・顔面などに生じます。
  • d:誤り
    ×「細胞膜がセラミドでできた角質細胞」「ケラチンを主成分とする細胞間脂質」→ ○「細胞膜がケラチンでできた角質細胞」「セラミドを主成分とする細胞間脂質」
    角質層(かくしつそう)は、板状の角質細胞と、その間を満たす細胞間脂質で構成されています。ケラチンは角質細胞側、セラミドは細胞間脂質側の成分です。細胞間脂質は、角質層の水分保持にも関わります。
組合せの照合
  • 1は「a:正・b:誤・c:誤・d:誤」です。aは誤、bは正なので、この2つが実際の正誤と異なります。
  • 2は「a:正・b:正・c:誤・d:正」です。aとdが実際の正誤と異なります。
  • 3は「a:誤・b:正・c:正・d:正」です。cとdが実際の正誤と異なります。
  • 4は「a:誤・b:誤・c:正・d:正」です。b・c・dが実際の正誤と異なります。
  • 5は「a:誤・b:正・c:誤・d:誤」で、すべての記述の正誤が一致します。

よくある誤解

  • 「皮膚」と「外皮系」を同じ範囲だと思い、爪や毛を外皮系から外してしまうことがあります。外皮系には、皮膚や皮膚腺に加えて爪や毛も含まれます。
  • アポクリン腺とエクリン腺を取り違えやすいところです。全身に分布して汗を分泌するのはエクリン腺です。
  • dは、角質細胞と細胞間脂質の成分を入れ替えた書き換えです。ケラチンは角質細胞、セラミドは細胞間脂質と整理しましょう。

補足コラム

皮膚には、身体を保護する働きのほか、体の水分を保つ働き、熱をやり取りする働き、触覚・痛覚・温度感覚などを感じ取る働きがあります。皮膚のバリア機能は、外部からの異物の侵入を防ぎ、体内の水分が失われるのを抑えるうえで重要です。

FAQ

Q. 角質層に繰り返し刺激が加わると、どうなりますか?
A. 角質層が厚くなり、たこやうおのめができることがあります。
Q. 皮膚表面の微生物は、すべて病原菌ですか?
A. いいえ。皮膚表面には一定の微生物が存在し、病原菌の繁殖や体内への侵入を抑える働きがあります。

関連キーワード: 外皮系、エクリン腺、アポクリン腺、角質層、ケラチン、セラミド、皮膚のバリア機能
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