登録販売者 2024年 中国・四国 問34
問題文
全身的に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬などの使用により、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなることが知られている。
b 黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。
c 偽アルドステロン症は、体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。
d ショック(アナフィラキシー)は、原因物質によって発生頻度が異なり、医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性は低く、初めて使用した際に起きる可能性が高い。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
🔒 解説は解答すると表示されます
全身性副作用の正誤判定【登録販売者解説】
正解の理由
感染への抵抗力低下と黄疸は正しく、偽アルドステロン症とアナフィラキシーの説明は誤りです。
1は、正しい記述であるa・bを組み合わせています。aは正しく、bも正しい一方、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の全身的に現れる副作用の項目です。
1は、正しい記述であるa・bを組み合わせています。aは正しく、bも正しい一方、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の全身的に現れる副作用の項目です。
解法ステップ
- aでは「ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬」と「感染に対する抵抗力が弱くなる」の組み合わせを確認します。
- bでは「ビリルビンが血液中に滞留」と「皮膚や白眼が黄色くなる」が結び付いているかを見ます。
- cは「ナトリウム」と「カリウム」のどちらが体に貯留し、どちらが失われるかに注目します。
- dは「以前にアレルギーを起こした人」と「初めて使用した場合」の可能性の高低を比べます。
選択肢別の誤答解説
記述 a
正しい記述です。 ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬などの使用により、感染に対する抵抗力が弱くなることがあります。手引きでは、医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱くなることが説明されています。
記述 b
正しい記述です。 黄疸(おうだん)は、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず、血液中に滞留して、皮膚や白眼が黄色くなる病態です。設問の説明は、この流れに合っています。
記述 c
誤りです。
×「体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われる」
→ ○「体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われる」
×「体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われる」
→ ○「体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われる」
偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)は、塩分と水が体内に貯留し、カリウムが失われる病態です。設問は、ナトリウムとカリウムの関係を逆にしています。
記述 d
誤りです。
×「以前にその医薬品でアレルギーを起こした人で起きる可能性は低く、初めて使用した際に起きる可能性が高い」
→ ○「以前にその医薬品でアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い」
×「以前にその医薬品でアレルギーを起こした人で起きる可能性は低く、初めて使用した際に起きる可能性が高い」
→ ○「以前にその医薬品でアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い」
ショック(アナフィラキシー)は即時型のアレルギー反応の一種です。以前にその医薬品で蕁麻疹(じんましん)などのアレルギーを起こしたことがある人では、起きる可能性が高いとされています。
組み合わせの確認
- 1(a、b):正しいa・bの組み合わせです。
- 2(a、c):誤りのcを含み、正しいbを含みません。
- 3(b、c):誤りのcを含み、正しいaを含みません。
- 4(b、d):誤りのdを含み、正しいaを含みません。
- 5(c、d):誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- 偽アルドステロン症では、ナトリウムとカリウムの関係を逆に入れ替えた記述がひっかけになります。「ナトリウム・水が貯留、カリウムが失われる」とセットで覚えます。
- アナフィラキシーは「初めて使ったときに起きやすい」とは限りません。手引きでは、以前にその医薬品でアレルギーを起こしたことがある人で、起きる可能性が高いとしています。
- 黄疸は、ビリルビンが「胆汁中へ排出されない」ことと「血液中に滞留する」ことを反対にしないよう注意します。
補足コラム
感染への抵抗力低下では、血液中の白血球(好中球)が減少することが関係します。一方、アナフィラキシーはアレルギー反応です。どちらも全身に関わる副作用ですが、前者は感染に対する抵抗力の低下、後者はアレルギー反応として整理すると区別しやすくなります。
FAQ
Q. 偽アルドステロン症の「偽」は、何を表していますか?
A. 手引きでは、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、塩分と水が貯留し、カリウムが失われる状態になるため、「偽アルドステロン症」と呼ぶと説明しています。
A. 手引きでは、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、塩分と水が貯留し、カリウムが失われる状態になるため、「偽アルドステロン症」と呼ぶと説明しています。
Q. 黄疸では、皮膚以外にどこが黄色くなりますか?
A. 手引きでは、皮膚だけでなく白眼も黄色くなるとしています。
A. 手引きでは、皮膚だけでなく白眼も黄色くなるとしています。
関連キーワード: 感染抵抗力の低下、黄疸、偽アルドステロン症、ショック(アナフィラキシー)、白血球、ビリルビン

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
