戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問35


問題文

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a いずれも発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難である。 b 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等の症状を伴う病態で、症例の多くは中毒性表皮壊死融解症の進展型とみられる。 c いずれも一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあり、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ることのある重篤な疾患である。 d いずれも原因医薬品の使用開始後、2週間以内に発症することは少なく、1ヶ月以上経過してから発症することが多い。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)

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皮膚粘膜眼症候群とTENの識別【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:発症の予測は難しく、どちらも重篤ですが、皮膚の範囲や発症時期の記述は取り違えに注意します。
2の(a、c)が正しい組み合わせです。aは正しく、cも正しい記述です。bとdは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の「重篤な皮膚粘膜障害」です。

解法ステップ

  1. bの「全身の10%以上」と「進展型」に注目します。どの疾患の説明か、また進展する側・される側が逆になっていないかを確認します。
  2. dの「2週間以内は少ない」「1ヶ月以上経過してから多い」という時期の断定を確認します。
  3. a・cのように、発症の予測が難しいことや疾患の重篤さを述べた記述が、手引きの内容と合うかを見ます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)と中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)は、いずれも発症機序の詳細が不明で、発症の予測は困難です。
  • b 誤り
    ×「皮膚粘膜眼症候群は、全身の10%以上に火傷様の水疱などが見られる」→ ○「全身の10%以上に火傷様の水疱などが見られる」のは、中毒性表皮壊死融解症の説明です。
    また、進展の向きも逆です。手引きでは、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられるとされています。皮膚粘膜眼症候群は、高熱を伴い、発疹・発赤や火傷様の水疱などが皮膚や口・眼などの粘膜に現れる病態です。
  • c 正しい
    どちらも、発症すると多臓器障害(複数の臓器に生じる障害)などにより致命的な転帰をたどることがあります。皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器などに障害が残ることがある重篤な疾患です。
  • d 誤り
    ×「使用開始後2週間以内に発症することは少なく、1ヶ月以上経過してから発症することが多い」→ ○「使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある」
    「1ヶ月以上経ってから起こることもある」は正しいものの、発症時期の中心を「1ヶ月以上経過してから」とする点が誤りです。
組み合わせの確認
選択肢照合ポイント
1(a、b)bを含み、cを含まないため誤りです。
3(a、d)dを含み、cを含まないため誤りです。
4(b、c)bを含み、aを含まないため誤りです。
5(c、d)dを含み、aを含まないため誤りです。

よくある誤解

  • 「こともある」を「多い」に書き換える:1ヶ月以上経ってから発症する場合はありますが、多いとするのは誤りです。
  • 疾患名と特徴を入れ替える:全身の10%以上という特徴を、皮膚粘膜眼症候群の説明としてしまわないよう注意します。
  • 進展の向きを逆にする:「中毒性表皮壊死融解症が皮膚粘膜眼症候群へ進展する」とするのではなく、その逆です。

補足コラム

中毒性表皮壊死融解症は、ライエル症候群とも呼ばれます。名称を問われた場合は、この別名も押さえておきましょう。発生頻度が非常にまれであっても、発症後に重篤な経過をたどることがある点は、頻度と重症度を分けて覚えます。

FAQ

Q. 皮膚症状が軽くなれば、眼などへの影響もなくなったと考えてよいですか?
A. そうとは限りません。皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器などに障害が残ることがあります。
Q. 中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群とは無関係ですか?
A. 無関係ではありません。手引きでは、両者は関連のある病態と考えられ、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くは皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。

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