戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問38


問題文

泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の使用が原因となって腎障害を生じることがあり、外国から個人的に輸入した医薬品やそれらと類似する健康食品の摂取によって重篤な腎障害を生じた事例も報告されている。 b 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が促進され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 c 医薬品の使用により生じる尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある人特有の症状であり、男性だけに現れる。 d 医薬品の使用により、尿の回数増加、排尿時の疼痛、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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泌尿器系の副作用【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:排尿筋の収縮が抑えられると排尿しにくくなり、尿閉は性別や基礎疾患の有無にかかわらず起こり得ます。
2が正しい組み合わせです。記述は、aが正、bが誤、cが誤、dが正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「泌尿器系に現れる副作用」です。

解法ステップ

  1. aは「医薬品が原因で腎障害が起こることがある」という記述です。腎障害の原因や事例について確認します。
  2. bは「排尿筋の収縮が促進」という語に注目します。排尿が抑えられる作用なのか、促される作用なのかを見分けます。
  3. cの「前立腺肥大のある人特有」「男性だけ」という限定が正しいか、尿閉が起こる対象を確認します。
  4. dは、尿の回数増加や排尿時の痛みなどが膀胱炎様症状として現れることがあるかを確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    医薬品の使用が原因で腎障害が起こることがあります。また、外国から個人的に輸入した医薬品や、それらに類似する健康食品の摂取による重篤な腎障害の事例も報告されています。
  • b 誤り
    ×「排尿筋の収縮が促進」→ ○「排尿筋の収縮が抑制」
    副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分を使うと、膀胱の排尿筋の収縮が抑えられ、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感があるなどの症状が現れることがあります。
  • c 誤り
    ×「前立腺肥大の基礎疾患がある人特有」「男性だけ」→ ○「基礎疾患がない人にも現れ、女性にも報告されている」
    尿閉(にょうへい)は、尿意があるのに尿が全く出なくなる状態です。前立腺肥大などの基礎疾患がない人にも起こり、男性に限らず女性にも報告されています。
  • d 正しい
    医薬品の使用により、尿の回数増加(頻尿(ひんにょう))、排尿時の疼痛(とうつう)、残尿感などの膀胱炎様症状が現れることがあります。「膀胱炎様」は症状の呼び方であり、膀胱炎と診断されたことを意味するわけではありません。
組み合わせを照合すると、選択肢1はb・c、選択肢3はb・d、選択肢4はa・c・d、選択肢5はa・bの正誤が正しい組合せと異なります。

よくある誤解

  • bは「副交感神経系の機能を抑制する」とあるため、排尿筋の働きも抑えられる点が重要です。「収縮が促進」と逆に書き換えられています。
  • cの「前立腺肥大」「男性だけ」は、どちらも対象を限定しすぎた表現です。尿閉は前立腺肥大のある男性だけに起こるものではありません。
  • dの「膀胱炎様症状」を「膀胱炎そのもの」と読み替えないようにしましょう。症状が似ていることを示す表現です。

補足コラム

通常の排尿では、副交感神経系の働きによって排尿筋が収縮し、尿が押し出されます。そのため、副交感神経系の機能を抑える作用がある成分では、排尿筋の収縮が抑えられ、排尿しにくくなることがあります。

FAQ

Q. 膀胱炎様症状があれば、膀胱炎と判断できるのでしょうか?
A. いいえ。「膀胱炎様」は、尿の回数増加や排尿時の痛みなど、膀胱炎に似た症状を指す表現です。それだけで原因や病名が決まるわけではありません。

関連キーワード: 腎障害、排尿困難、尿閉、排尿筋、膀胱炎様症状
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