戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問65


問題文

解熱鎮痛薬とプロスタグランジンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 解熱鎮痛薬によるプロスタグランジンの産生抑制は、肝臓での炎症を起こしやすくする可能性がある。 b 解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンの胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用を妨げないため、空腹時に服用できるものが多い。 c 月経痛(生理痛)は、月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっていることから、解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれる。 d 解熱鎮痛薬は、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生は抑制しないが、体の各部(末梢)では抑制する。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

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プロスタグランジンと解熱鎮痛薬【登録販売者解説】

正解の理由

プロスタグランジンの産生抑制は、痛みを抑える一方で、肝臓や胃腸にも影響します。
この組合せに当たるのは1です。記述は a:正、b:誤、c:正、d:誤 となります。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛成分に関する項目です。

解法ステップ

  1. 「肝臓での産生抑制」と「胃腸粘膜の保護作用」に注目します。プロスタグランジンは、痛みだけでなく臓器を守る働きにも関わります。
  2. 「空腹時に服用できるものが多い」は、胃腸への影響と矛盾していないか確認します。
  3. 「月経痛」と「月経の過程にプロスタグランジンが関わる」というつながりを押さえます。
  4. 「中枢神経系では抑制しない」という d の断定を確認し、a〜dの組合せと照らします。

選択肢別の誤答解説

  • a 正
    解熱鎮痛成分によるプロスタグランジンの産生抑制は、肝臓で炎症を起こしやすくする可能性があります。肝臓で成分が代謝されることによるアレルギー性の肝機能障害とは、別の仕組みとして押さえましょう。
  • b 誤
    ×(妨げない)→ ○(妨げられる)
    プロスタグランジンには、胃酸分泌を調節し、胃腸の粘膜を保護する働きがあります。その働きが妨げられると胃粘膜障害が起こりやすくなるため、なるべく空腹時を避けて服用するものが多いです。
  • c 正
    月経痛(生理痛)は、月経が起こる過程にプロスタグランジンが関わるため、解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれています。
  • d 誤
    ×(中枢神経系における産生は抑制しない)→ ○(中枢神経系における産生を抑制する)
    解熱には、中枢神経系でのプロスタグランジン産生抑制が関わります。一方、末梢での産生抑制は、痛みや炎症を鎮める働きに関わります。ただし、アセトアミノフェンは末梢での作用が異なります。
選択肢の組合せを照合すると、2は b、3は c・d、4は a・b・c、5は a・d の正誤が合いません。

よくある誤解

  • 「胃酸を調節する」と聞いて、胃を守る働きまで見落とすことがあります。プロスタグランジンには、胃腸粘膜を保護する作用もあります。
  • 解熱鎮痛薬の作用を「末梢だけ」と覚えるのは誤りです。解熱には中枢神経系でのプロスタグランジン産生抑制も関わります。
  • 月経痛を「病気が原因とは限らない痛みだから、効能・効果に含まれない」と考えないようにしましょう。

補足コラム

プロスタグランジンは、痛みのシグナルを強めたり、体温調節に関わったりする物質です。解熱鎮痛成分は、その産生を抑えることで作用します。ただし、同じ産生抑制でも、肝臓や腎臓、胃腸では臓器への影響につながることがあります。「痛みや熱を抑える作用」と「臓器を守る働きへの影響」を分けて整理するのがポイントです。

FAQ

Q. 空腹時を避けるのは、すべての解熱鎮痛薬で必ず必要ですか?
A. 手引きでは、胃への悪影響を軽減するため、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多い、と説明されています。「すべて必ず」とはせず、製品ごとの用法を確認しましょう。
Q. プロスタグランジンはホルモンですか?
A. 手引きでは、ホルモンに似た働きをする物質として説明されています。痛みや体温調節、炎症などに関わります。

関連キーワード: 解熱鎮痛成分、プロスタグランジン、胃腸粘膜保護作用、月経痛、アセトアミノフェン
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