登録販売者 2024年 中国・四国 問70
問題文
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多く、調製した濃度が濃いほど効果が得られる。
2:口腔咽喉薬・含嗽薬は、局所的な作用を目的とする医薬品であり、口腔や咽頭の粘膜からは吸収されない。
3:ヨウ素系殺菌消毒成分に含まれるヨウ素は、乳汁中には移行しないため、母乳を与える女性でも問題なく使用できる。
4:クロルヘキシジン塩酸塩が配合された医薬品では、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがあるため、この成分に対するアレルギーの既往歴がある人は、使用を避ける必要がある。(正解)
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口腔咽喉薬・含嗽薬の注意点【登録販売者解説】
正解の理由
含嗽薬は濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分に得られず、口腔や咽頭の粘膜から成分が吸収されることもあります。ヨウ素の一部は母乳に移行します。また、クロルヘキシジン塩酸塩では、まれにショック(アナフィラキシー:急激な全身性のアレルギー反応)が起こることがあり、アレルギーの既往歴がある人は使用を避ける必要があります。したがって、正しいのは4です。
根拠は、『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)に関する記述です。各選択肢では、1は誤り、2は誤り、3は誤り、4は正しい記述です。
解法ステップ
- 「濃度が濃いほど効果が得られる」という断定に注目します。含嗽薬は、濃すぎても薄すぎても効果が十分に得られません。
- 「粘膜からは吸収されない」という表現を確認します。口腔や咽頭の粘膜から成分が吸収され、全身に影響することがあります。
- ヨウ素については、乳汁中への移行があるかを確認します。「移行しない」は誤りです。
- クロルヘキシジン塩酸塩とアレルギーの既往歴に関する記述を確認します。手引きにある注意と一致するのは4です。
選択肢別の誤答解説
-
1:誤りです。
×「濃いほど効果が得られる」→ ○「濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない」
含嗽薬は、水で用時希釈または溶解して使うものが多く、適切な濃度で調製することが大切です。 -
2:誤りです。
×「口腔や咽頭の粘膜からは吸収されない」→ ○「成分の一部が粘膜から吸収され、全身的な影響を生じることがある」
口腔咽喉薬・含嗽薬は局所的な作用を目的としますが、局所作用の薬であっても、成分が体内に入らないとは限りません。 -
3:誤りです。
×「ヨウ素は乳汁中には移行しない」→ ○「摂取されたヨウ素の一部は乳汁中に移行する」
そのため、母乳を与える女性では留意が必要です。「問題なく使用できる」と一律に言い切ることはできません。 -
4:正しい記述です。
クロルヘキシジン塩酸塩が配合された医薬品では、まれにショックのような全身性の重篤な副作用が起こることがあります。この成分に対するアレルギーの既往歴がある人は、使用を避ける必要があります。
よくある誤解
- **「局所に使う薬なら、成分は体内に吸収されない」**とは限りません。口腔や咽頭の粘膜から成分が吸収されることがあります。
- **「濃いほどよく効く」**という思い込みに注意しましょう。含嗽薬は、濃すぎても薄すぎても効果が十分に得られません。
- **「うがい薬なら母乳に影響しない」**と決めつけないことが大切です。ヨウ素の一部は乳汁中に移行します。
補足コラム
ヨウ素系殺菌消毒成分とクロルヘキシジン塩酸塩は、どちらもアレルギーの既往歴に注意が必要です。特にヨウ素系成分では、口腔内での使用によってヨウ素の摂取につながり、甲状腺への影響や、治療中の病気・薬への影響が問題となることがあります。
FAQ
Q. 含嗽薬は、使った後すぐに食事をしてもよいですか?
A. 手引きでは、使用後すぐに食事をすると殺菌消毒効果が薄れやすいとされています。
A. 手引きでは、使用後すぐに食事をすると殺菌消毒効果が薄れやすいとされています。
Q. 含嗽薬を使えば、成分を飲み込んでも同じ効果が得られますか?
A. うがいに用いる含嗽薬は、口腔や咽頭の殺菌・消毒・洗浄などを目的とする外用液剤です。使用方法に従い、うがいをして吐き出します。
A. うがいに用いる含嗽薬は、口腔や咽頭の殺菌・消毒・洗浄などを目的とする外用液剤です。使用方法に従い、うがいをして吐き出します。
関連キーワード: 含嗽薬、口腔咽喉薬、ヨウ素系殺菌消毒成分、クロルヘキシジン塩酸塩、アナフィラキシー

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