戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問71


問題文

胃の不調及び胃腸に作用する薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
2:吐きけや嘔吐は、中脳にある嘔吐中枢の働きによって起こり、嘔吐中枢が刺激される経路には、消化管での刺激が副交感神経系を通じて嘔吐中枢を刺激する経路がある。(正解)
3:目的とする作用が異なる複数の成分を組み合わせたいわゆる総合胃腸薬には、制酸と健胃のように相反する作用を期待して、各成分が配合されている場合もある。
4:健胃薬、消化薬、整腸薬又はそれらの目的を併せ持つものには、医薬部外品として製造販売されている製品もある。

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胃薬の作用と嘔吐中枢【登録販売者解説】

正解の理由

嘔吐中枢は「中脳」ではなく「延髄」にあります。
誤っているのは2です。吐きけや嘔吐(おうと)は、延髄(えんずい)にある嘔吐中枢の働きによって起こります。消化管での刺激が副交感神経系(消化管の働きなどに関わる神経の仕組み)を通じて嘔吐中枢を刺激する経路がある、という説明は正しいですが、嘔吐中枢の場所を「中脳」としている点が誤りです。
選択肢1、3、4は正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の胃の不調や胃腸に作用する薬の項目です。

解法ステップ

  1. 「誤っているもの」を選ぶ問題なので、記述の多くが正しくても、誤りのある語句を探します。
  2. 2の「中脳にある」に注目します。嘔吐中枢の場所は「延髄」です。
  3. 「消化管の刺激が副交感神経系を通じて嘔吐中枢を刺激する」という経路の説明自体は、誤りではありません。

選択肢別の誤答解説

  • 1:正しい
    消化薬は、炭水化物・脂質・タンパク質などの分解に働く酵素を補うなどして、胃や腸の内容物の消化を助けます。
  • 2:誤り
    ×(中脳にある)→ ○(延髄にある)
    嘔吐中枢の場所が誤っています。消化管での刺激が副交感神経系を通じて嘔吐中枢を刺激する経路はありますが、嘔吐中枢は中脳ではなく延髄にあります。
  • 3:正しい
    総合胃腸薬には、制酸・健胃・消化・整腸など、目的の異なる成分が組み合わされることがあります。制酸と健胃のように相反する作用を期待する成分が配合される場合もあります。
  • 4:正しい
    健胃薬・消化薬・整腸薬や、それらの目的を併せ持つ製品には、医薬部外品として製造販売されているものもあります。医薬部外品は、配合できる成分や上限量、効能・効果の範囲が定められています。

よくある誤解

  • 「中脳」と「延髄」は、どちらも脳の一部なので混同しやすい語句です。嘔吐中枢の場所は延髄と覚えます。
  • 記述の前半が正しくても、場所や主語など一語の違いで誤りになることがあります。特に「どこにあるか」を確認します。
  • 総合胃腸薬は、すべての成分が同じ方向に働くとは限りません。制酸と健胃のように、異なる作用を期待する成分が配合される場合があります。

補足コラム

嘔吐中枢は、消化管からの刺激だけでなく、内耳の平衡器官の不調、大脳皮質の興奮、薬物などによる延髄の受容体への刺激によっても刺激されることがあります。問題文に「副交感神経系」が出てきたら、消化管から嘔吐中枢へ刺激が伝わる経路の説明かを確認しましょう。

FAQ

総合胃腸薬は、症状に合わせて選ぶという考え方も必要ですか?
はい。手引きでは、消化不良や胃痛、胸やけなど症状がはっきりしている場合、症状に合った成分のみが配合された製品を選ぶことが望ましいとされています。
医薬部外品の胃腸薬も、医薬品と同じ範囲の効能・効果をうたえますか?
いいえ。医薬部外品は、効能・効果の範囲が限定されています。

関連キーワード: 嘔吐中枢、延髄、副交感神経系、消化薬、総合胃腸薬、医薬部外品
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