登録販売者 2024年 中国・四国 問73
問題文
胃の薬に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2か所の( a )内はいずれも同じ字句が入る。
胃液の分泌は( a )系からの刺激によって亢進することから、過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、( a )の伝達物質である( b )の働きを抑える( c )やピレンゼピン塩酸塩が配合されている場合がある。
選択肢
1:交感神経、アセチルコリン、アルジオキサ
2:交感神経、ノルアドレナリン、ロートエキス
3:副交感神経、アセチルコリン、ロートエキス(正解)
4:副交感神経、ノルアドレナリン、アルジオキサ
5:副交感神経、アセチルコリン、アルジオキサ
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胃液分泌抑制成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:胃液分泌を高めるのは副交感神経系で、ロートエキスはアセチルコリンの働きを抑えます。
したがって、(a)は「副交感神経」、(b)は「アセチルコリン」、(c)は「ロートエキス」です。この組み合わせに当たるのは3です。
根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の胃液分泌抑制成分です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」では、胃液の分泌は副交感神経系からの刺激で亢進(こうしん)し、その伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑える成分として、ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が挙げられています。
解法ステップ
- 胃液分泌を高める神経を確認します。ここでは「副交感神経系」です。
- 副交感神経の伝達物質を確認します。基本は「アセチルコリン」です。
- 胃液分泌を抑える成分として、問題文にある「ロートエキス」を選びます。
- 3つの空欄が「副交感神経・アセチルコリン・ロートエキス」とそろう選択肢を探します。
選択肢別の誤答解説
-
a:(副交感神経)
問題文では胃液分泌を高める刺激の元を問うています。副交感神経系は食事や休憩など、体が安息状態のときに働く神経系で、胃液分泌を高めます。 -
b:(アセチルコリン)
副交感神経の節後線維の末端から放出される伝達物質です。これに対して、交感神経の節後線維から放出される伝達物質はノルアドレナリンです。 -
c:(ロートエキス)
ロートエキスは、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン成分です。抗コリン作用とは、アセチルコリンの働きを抑える作用です。アルジオキサは、問題文が問う「アセチルコリンの働きを抑えて胃液分泌を抑える成分」としては当たりません。
選択肢ごとに見ると、1は(a)と(c)、2は(a)と(b)、4は(b)と(c)、5は(c)が異なります。3だけが3つの空欄すべてに合います。
よくある誤解
- 「自律神経」とだけ覚えて、交感神経と副交感神経を取り違えることがあります。胃液分泌を高めるのは、この問題では副交感神経系です。
- ノルアドレナリンも自律神経の伝達物質ですが、副交感神経ではなく、交感神経の節後線維から放出されます。
- アルジオキサのような別の胃腸薬成分が選択肢にあると、胃薬というだけで選んでしまいがちです。成分名だけでなく、設問で問われている作用まで照合しましょう。
補足コラム
胃液分泌を抑える成分には、ロートエキスのほかにピレンゼピン塩酸塩があります。手引きでは、これらの成分を含む胃腸薬は、胃腸鎮痛鎮痙薬や乗物酔い防止薬との併用を避ける必要があるとされています。
FAQ
副交感神経の伝達物質は、どの部位でも必ずアセチルコリンですか?
基本はアセチルコリンですが、手引きでは交感神経の一部にも例外があるとされています。代表例として、汗腺を支配する交感神経の末端ではアセチルコリンが放出されます。
基本はアセチルコリンですが、手引きでは交感神経の一部にも例外があるとされています。代表例として、汗腺を支配する交感神経の末端ではアセチルコリンが放出されます。
ピレンゼピン塩酸塩も、胃腸の動きを抑える成分ですか?
手引きでは、ピレンゼピン塩酸塩は消化管の運動にはほとんど影響を与えずに、胃液分泌を抑える作用を示すとされています。
手引きでは、ピレンゼピン塩酸塩は消化管の運動にはほとんど影響を与えずに、胃液分泌を抑える作用を示すとされています。
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