戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問74


問題文

腸に作用する薬の成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:トリメブチンマレイン酸塩は、消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用がある。
2:ロペラミド塩酸塩は、腸管の運動を亢進させる作用を示すため、胃腸鎮痛鎮痙薬と併用されることがある。(正解)
3:次硝酸ビスマスは、アルコールと一緒に摂取されると、循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがある。
4:クレオソートのうち、石炭クレオソートは発がん性のおそれがあり、医薬品としては使用できない。

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止瀉成分と腸管運動【登録販売者解説】

正解の理由

ロペラミド塩酸塩は下痢を抑える成分で、腸管の運動を亢進させるものではありません。
誤っているものは2です。1は消化管運動の調整、3はビスマス成分と飲酒、4はクレオソートの原料についての記述です。これらは正しい内容です。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、止瀉薬などの成分に関する項目です。

解法ステップ

  1. 「亢進」は、腸管の運動が活発になることです。下痢を抑えるロペラミド塩酸塩の説明と合うか確認します。
  2. 「トリメブチンマレイン酸塩」は、消化管の運動を調整する成分です。選択肢1の記述を確かめます。
  3. 「次硝酸ビスマス」と「アルコール」の組合せでは、ビスマスの移行が高まり、精神神経症状のおそれがあることを確認します。
  4. クレオソートは「木材由来」と「石炭由来」を区別します。石炭クレオソートは医薬品として使用できません。

選択肢別の誤答解説

  • 1:正しい記述です。 トリメブチンマレイン酸塩は、胃や腸の平滑筋(へいかつきん)に直接作用して、消化管の運動を調整します。運動が低下しているときは亢進的に、亢進しているときは抑制的に働くとされています。
  • 2:誤った記述です。 誤りは「腸管の運動を亢進させる」という部分です。ロペラミド塩酸塩は止瀉成分であり、下痢を抑える方向に働きます。選択肢では、腸管の運動を活発にすることがその理由のように書かれていますが、作用の向きが逆です。
  • 3:正しい記述です。 次硝酸ビスマスなどのビスマスを含む成分は、アルコールと一緒に摂取すると循環血液中への移行が高まり、精神神経症状を生じるおそれがあります。
  • 4:正しい記述です。 医薬品として使用されるのは木材を原料とする木クレオソートです。石炭を原料とする石炭クレオソートは、発がん性のおそれがあり、医薬品として使用できません。

よくある誤解

  • 「止瀉」は「下痢を止める」という意味です。腸管の運動を亢進させることと結び付けないようにしましょう。
  • 選択肢2は、作用だけでなく「そのため」と続く理由にも注意が必要です。作用の説明が逆なら、文全体も誤りになります。
  • クレオソートは名前だけで判断せず、原料が木材か石炭かを見分けます。

補足コラム

ビスマスを含む成分は、腸粘膜を引き締めて保護する収斂(しゅうれん)成分です。手引きでは、長期連用による精神神経症状の報告があることや、服用時は飲酒を避けることも示されています。成分の作用だけでなく、使用上の注意も合わせて覚えましょう。

FAQ

Q.「亢進」と「抑制」は、どう区別すればよいですか?
A.「亢進」は働きが活発になること、「抑制」は働きが弱められることです。選択肢では、作用の向きが目的と合っているかを確認すると見分けやすくなります。
Q. ビスマス成分は、どのような副作用に注意しますか?
A. 手引きでは、長期連用による不安、記憶力の減退、注意力の低下、頭痛などの精神神経症状が挙げられています。

関連キーワード: トリメブチンマレイン酸塩、ロペラミド塩酸塩、次硝酸ビスマス、木クレオソート、石炭クレオソート
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