登録販売者 2024年 中国・四国 問75
問題文
腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤のうち、体力に関わらず使用できるものはどれか。
選択肢
1:麻子仁丸
2:大黄甘草湯(正解)
3:桂枝加芍薬湯
4:大黄牡丹皮湯
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腸の不調に用いる漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:体力に関わらず使えるのは大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)で、ほかの3処方には体力の区分があります。
正しいのは2の大黄甘草湯です。手引きでは「体力に関わらず使用できる」とされています。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の「腸の薬」です。
ここでいう「体力に関わらず」は、体力の程度を処方選びの条件にしないという意味です。誰にでも注意なく使える、という意味ではありません。
解法ステップ
- 問題の決め手は「体力に関わらず」です。便秘に使う処方かどうかだけで選ばないようにします。
- 4処方の体力区分を確認します。大黄甘草湯だけが「体力に関わらず」です。
- 残りは「体力中等度以下」または「体力中等度以上」と区別し、選択肢を絞ります。
選択肢別の誤答解説
- 麻子仁丸(ましにんがん):体力中等度以下に用いられます。便が硬く塊状になりやすい人の便秘などがキーワードです。「体力に関わらず」ではありません。
- 大黄甘草湯:体力に関わらず使用でき、便秘や便秘に伴う症状の緩和に用いられます。このため、設問の条件に合います。ただし、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされるなど、注意点もあります。
- 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう):体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘などに用いられます。体力区分があるため、設問には合いません。
- 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう):体力中等度以上で、下腹部痛があり便秘しがちな人などに用いられます。「体力に関わらず」ではありません。
よくある誤解
- 「便秘に使う処方なら、体力区分も同じ」と考える:同じ腸の不調に用いる処方でも、体力の区分や特徴的な症状は異なります。
- 「体力に関わらず」=「注意事項がない」と考える:これは体力区分についての表現です。大黄甘草湯にも、使用上の注意があります。
- 「体力中等度以下」と「体力中等度以上」を取り違える:「以下」は体力が強くない側、「以上」は中等度を含み、それより強い側と整理します。
補足コラム
選択肢の処方を体力と特徴で並べると、見分けやすくなります。
- 桂枝加芍薬湯:体力中等度以下/腹部膨満感、しぶり腹、腹痛など
- 大黄甘草湯:体力に関わらず/便秘など
- 大黄牡丹皮湯:体力中等度以上/下腹部痛、便秘しがちなど
- 麻子仁丸:体力中等度以下/便が硬く塊状になりやすい便秘など
また、手引きでは大黄甘草湯・大黄牡丹皮湯・麻子仁丸は、いずれも構成生薬としてダイオウを含むとされています。一方、カンゾウを含むのは桂枝加芍薬湯と大黄甘草湯です。似た処方名や共通する生薬を手がかりにする問題にも注意しましょう。
FAQ
「体力に関わらず」は、漢方処方の「証」を考えなくてよいという意味ですか?
いいえ。漢方処方製剤は、体質や症状などに合った処方を選ぶことが大切です。「体力に関わらず」は、あくまで体力区分の表現です。
関連キーワード: 大黄甘草湯、麻子仁丸、桂枝加芍薬湯、大黄牡丹皮湯、体力区分、ダイオウ、カンゾウ

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