戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問77


問題文

駆虫薬及び駆虫成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 駆虫薬は腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵には駆虫作用が及ばない。 b 駆虫効果が高まることを期待して、複数の駆虫薬を併用することがある。 c パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d カイニン酸を含む生薬成分として、マクリが配合されている場合もある。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)

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駆虫薬と駆虫成分【登録販売者解説】

正解の理由

虫卵には駆虫作用が及ばず、複数の駆虫薬を併用しても効果は高まりません。
正しい組合せは3(a、d)です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の駆虫薬・駆虫成分に関する項目です。正式名は「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」です。

解法ステップ

  1. aの「虫卵には駆虫作用が及ばない」に注目します。駆虫薬は腸管内の虫体に作用しますが、虫卵には作用しないため、aは正しいと判断できます。
  2. bの「複数の駆虫薬を併用すると効果が高まる」は、手引きの説明と反対です。併用しても効果は高まりません。
  3. cは「回虫の自発運動を抑える」という作用と、成分名の組合せを確認します。この作用はパモ酸ピルビニウムではありません。
  4. dの「カイニン酸を含む生薬成分はマクリ」は正しいため、aとdを含む組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    駆虫薬は腸管内に生息する虫体に作用しますが、虫卵には駆虫作用が及びません。また、回虫の場合は腸管内以外に潜伏した幼虫にも作用しないため、虫卵や幼虫が成虫になった頃に再度駆除が必要となることがあります。
  • b 誤り
    × 複数の駆虫薬を併用すると駆虫効果が高まる → ○ 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果は高まらない
    かえって副作用が現れやすくなったり、組合せによっては駆虫作用が弱まったりすることがあります。
  • c 誤り
    × パモ酸ピルビニウムは回虫の自発運動を抑える → ○ サントニンは回虫の自発運動を抑える
    パモ酸ピルビニウムは、蟯虫(ぎょうちゅう)の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされます。回虫の自発運動を抑え、虫体を排便とともに排出させる目的で用いられる成分はサントニンです。
  • d 正しい
    カイニン酸を含む生薬成分として、マクリが配合されている場合があります。カイニン酸は回虫にけいれんを起こさせ、虫体を排便とともに排出させる目的で用いられます。
組合せの誤りも確認しましょう。
  • 選択肢1(a、b):bを含み、正しいdを含まないため誤りです。
  • 選択肢2(a、c):cを含み、正しいdを含まないため誤りです。
  • 選択肢4(b、d):bを含み、正しいaを含まないため誤りです。
  • 選択肢5(c、d):cを含み、正しいaを含まないため誤りです。

よくある誤解

  • 「複数を使えば効き目が強くなる」と考えがちですが、駆虫薬では効果が高まらず、副作用が増えるおそれがあります。
  • 作用の説明は合っていても、成分名が入れ替わっていることがあります。「回虫の自発運動を抑える」はサントニンと結び付けます。
  • 「腸管内の虫体に作用する」ことを「虫卵にも作用する」と読み替えないようにしましょう。

補足コラム

駆虫薬は、成分が腸管内で作用することを目的とした医薬品です。消化管から成分が吸収されると、頭痛やめまいなどの全身作用につながることがあります。そのため、空腹時に使用するものが多くあります。
駆除した虫体の排出を促すために瀉下薬(しゃげやく)が併用されることがありますが、ヒマシ油は駆虫成分の吸収を高めるおそれがあるため、駆虫薬との併用を避ける扱いです。

FAQ

駆虫薬を一度使えば、虫卵や幼虫もすべて駆除できますか?
できません。虫卵や、回虫の場合の腸管内以外に潜伏した幼虫には駆虫作用が及ばないとされています。
パモ酸ピルビニウムで尿や便の色が変わることはありますか?
あります。成分の色により、尿や糞便が赤く着色することがあります。

関連キーワード: 駆虫薬、虫卵、サントニン、カイニン酸、マクリ、パモ酸ピルビニウム
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