登録販売者 2024年 中国・四国 問78
問題文
強心薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 強心薬については一般に、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因も考えられる。
b 苓桂朮甘湯には、強心作用を期待してシンジュが含まれている。
c ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
d 一部の強心薬では、小児五疳薬の効能・効果を併せ持つものもあり、リュウノウは、中枢神経系に作用し、鎮静作用等を期待して配合される。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、d)
5:(c、d)
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強心薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ゴオウは強心作用に加えて血圧降下や興奮を静める作用、リュウノウは中枢神経系への刺激による気つけの作用です。
正しいのは 2 の組み合わせ(a、c)です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」の第3章「主な医薬品とその作用」、IV-1「強心薬」です。
正しいのは 2 の組み合わせ(a、c)です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」の第3章「主な医薬品とその作用」、IV-1「強心薬」です。
解法ステップ
- aの「5~6日間使用して改善がみられない場合」は、強心薬の受診勧奨に関する記述として確認します。
- bは「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)にシンジュが含まれる」という組み合わせに注目します。手引きでは、この処方に強心作用が期待される生薬は含まれないとされています。
- cの「ゴオウ」と、強心作用以外の作用の組み合わせを確認します。
- dはリュウノウの作用に注目します。「鎮静」ではなく、気つけを目的とする中枢神経系への刺激作用です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
強心薬を一般に5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合は、呼吸器疾患や貧血など、心臓以外の要因も考えられます。手引きでは、状況に応じて医療機関の受診を勧奨することが重要とされています。 -
b 誤り
×「苓桂朮甘湯に、強心作用を期待してシンジュが含まれる」→ ○「苓桂朮甘湯には、強心作用が期待される生薬は含まれない」
苓桂朮甘湯は、体力中等度以下で、めまい・ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸がある人に用いられる漢方処方製剤です。主に利尿作用によって水毒の排出を促すことを目的とします。シンジュは強心成分ではなく、鎮静作用などを期待して用いられる生薬です。 -
c 正しい
ゴオウには強心作用のほか、末梢血管(まっしょうけっかん)の拡張による血圧降下や、興奮を静める作用があるとされています。 -
d 誤り
×「リュウノウは、中枢神経系に作用し、鎮静作用を期待して配合される」→ ○「リュウノウは、中枢神経系への刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる」
中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)は、脳や脊髄など、体の働きを調整する部分です。リュウノウは、その働きを刺激して気つけの効果を期待する生薬であり、鎮静作用を目的とするものではありません。
選択肢の組み合わせを照合すると、2はa・cを含み、正しい組み合わせです。ほかの選択肢は、正しい組合せのとおりbまたはdを含む、あるいはa・cの一方を含まないため該当しません。
よくある誤解
- **「強心薬に配合される生薬は、すべて強心作用を目的とする」**とは限りません。強心成分の働きを助ける目的などで、別の作用を期待する生薬が配合されることがあります。
- リュウノウとシンジュは、どちらも強心成分以外の配合成分として出てきますが、作用は同じではありません。リュウノウは「刺激による気つけ」、シンジュは「鎮静作用など」です。
- 「中枢神経系に作用する」という部分だけで判断せず、刺激なのか鎮静なのかまで確認しましょう。
補足コラム
強心薬では、心筋に直接刺激を与えて収縮力を高める作用を期待し、センソ、ゴオウ、ジャコウ、ロクジョウなどの生薬成分が用いられます。一方、リュウノウやシンジュは、強心成分以外の配合成分です。
漢方処方製剤の苓桂朮甘湯は、体力の区分だけでなく、「めまい・ふらつき」「ときにのぼせや動悸」という特徴も合わせて覚えましょう。
FAQ
「気つけ」とは、どのような効果ですか?
心臓の働きの低下による一時的なめまいや立ちくらみなどに対し、意識をはっきりさせたり、活力を回復させたりする効果です。
心臓の働きの低下による一時的なめまいや立ちくらみなどに対し、意識をはっきりさせたり、活力を回復させたりする効果です。
ゴオウは強心作用だけを覚えればよいですか?
強心作用に加えて、「末梢血管の拡張による血圧降下」と「興奮を静める作用」も押さえておくと、選択肢の書き換えに気づきやすくなります。
強心作用に加えて、「末梢血管の拡張による血圧降下」と「興奮を静める作用」も押さえておくと、選択肢の書き換えに気づきやすくなります。
関連キーワード: 強心薬、ゴオウ、リュウノウ、シンジュ、苓桂朮甘湯、気つけ

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