戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 中国・四国 問80


問題文

貧血用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鉄製剤を服用して便が黒くなることがあるが、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血していることもあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。 b 貧血を改善するため、ヘモグロビン産生に必要なビタミンB12や、正常な赤血球の形成に働くビタミンB6や葉酸などが配合されている場合がある。 c 鉄分の吸収は食後のほうが高いとされているため、鉄製剤は食後に服用することが多い。 d 月経血損失のある女性や鉄要求量の増加する妊婦は、鉄欠乏状態を生じやすく、予防的に貧血用薬を使用することが望ましい。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤

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貧血用薬の成分と服用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

鉄製剤の便の黒色化は起こり得ますが、ビタミンの役割の入れ替え、吸収されやすい服用時点、予防的な使用の勧めに注意します。
正しい組み合わせは1です。aは正、b・c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の貧血用薬に関する項目です。

解法ステップ

  1. aの「服用前から便が黒い場合」と、服用後に便が黒くなる場合を分けて読みます。
  2. bは、ビタミンB6とビタミンB12の役割が入れ替わっていないか確認します。
  3. cは「食後のほうが吸収が高い」という部分に注目します。吸収と、胃腸への負担を減らすための服用時点は別の話です。
  4. dは「鉄欠乏状態を生じやすい」ことから「予防的な服用が望ましい」と結論づけてよいかを確認します。

選択肢別の誤答解説

記述 a:正

鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあります。これは、直ちに使用中止が必要な異常とはされていません。
一方、服用前から便が黒い場合は、消化管内の出血が貧血の原因となっている可能性もあります。そのため、服用前の便の状態との比較が必要です。

記述 b:誤

×「ヘモグロビン産生に必要なビタミンB12」→ ○「ヘモグロビン産生に必要なビタミンB6」
手引きでは、ヘモグロビン産生に必要なものとしてビタミンB6、正常な赤血球の形成に働くものとしてビタミンB12や葉酸が挙げられています。問題文は、ビタミンB6とビタミンB12の役割を入れ替えています。

記述 c:誤

×「食後のほうが高い」→ ○「空腹時のほうが高い」
鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされています。ただし、鉄製剤には胃腸障害が起こることがあるため、その負担を軽減する目的で食後に服用することが望ましいとされています。吸収の高さと、食後服用が望ましい理由を混同しないことが大切です。

記述 d:誤

月経血損失のある女性や、鉄要求量が増加する妊婦などは、鉄欠乏状態を生じやすいとされています。しかし、そこから「予防的に貧血用薬を使用することが望ましい」とは導けません。鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血であり、貧血の原因は鉄不足だけとは限りません。

組み合わせの照合

  • 1:a正・b誤・c誤・d誤で、各記述の正誤が一致します。
  • 2:cを正としていますが、cは誤りです。
  • 3:bとdを正としていますが、どちらも誤りです。
  • 4:aを誤、cとdを正としていますが、aは正、cとdは誤りです。
  • 5:aを誤、bを正としていますが、aは正、bは誤りです。

よくある誤解

  • 「食後に服用することが望ましい」から「食後のほうが鉄を吸収しやすい」と読み替える誤りです。食後服用の理由は、主に胃腸への負担を軽減するためです。
  • ビタミンB6とビタミンB12の働きを逆に覚える誤りです。問題文の組み合わせをそのまま覚えず、それぞれの役割を確認します。
  • 「鉄欠乏状態になりやすい」と「貧血用薬を予防的に使うのが望ましい」を同じ意味だと考える誤りです。手引きにあるのは、鉄欠乏状態を生じやすい人の説明です。

補足コラム

鉄製剤は、不足した鉄分を補う薬です。鉄分は、赤血球が酸素を運ぶために必要なヘモグロビンの産生に欠かせません。貧血の原因が鉄不足とは限らないため、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血です。
また、鉄製剤の主な副作用には、悪心(吐きけ)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢などの胃腸障害があります。

FAQ

Q. 食後に服用する場合、鉄の吸収が高くなるという意味ですか?
A. いいえ。吸収は空腹時のほうが高いとされています。食後服用が望ましいとされるのは、胃腸への負担を軽減するためです。
Q. 貧血があれば、鉄製剤で改善できますか?
A. 貧血の原因はさまざまです。手引きでは、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血とされています。

関連キーワード: 貧血用薬、鉄製剤、鉄欠乏性貧血、ビタミンB6、ビタミンB12、鉄分の吸収、便の黒色化
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