登録販売者 2024年 中国・四国 問81
問題文
痔・痔疾用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 痔は、肛門付近の血管がうっ血し、肛門に負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称で、その主な病態としては、痔核、裂肛、痔瘻がある。
b 一般用医薬品の痔疾用薬には、肛門部又は直腸内に適用する外用薬と内服して使用する内用薬がある。
c 痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が用いられる。
d ヒドロコルチゾン酢酸エステル等のステロイド性抗炎症成分は外用痔疾用薬には配合されない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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痔疾用薬の種類と配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
痔疾用薬には外用薬と内用薬があり、外用薬には局所麻酔成分やステロイド性抗炎症成分が配合されることがあります。
1が正しい組み合わせです。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「痔の薬」です。
解法ステップ
- aは、痔の主な病態として「痔核・裂肛・痔瘻」が挙げられているかを確認します。
- bは、痔疾用薬が「外用薬」と「内用薬」に分けられる点を押さえます。
- cは、リドカイン塩酸塩が痛みやかゆみを和らげる局所麻酔成分かを確認します。
- dは、「配合されない」という断定に注目します。手引きでは、ステロイド性抗炎症成分が配合される場合があるため、この記述は誤りです。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。 痔は、肛門付近の血管のうっ血(血液が滞ること)や肛門への負担によって生じる病気の総称です。主な病態には、痔核(じかく)、裂肛(れっこう)、痔瘻(じろう)があります。痔核は「いぼ痔」、裂肛は「切れ痔」とも呼ばれます。aを誤りとする選択肢4・5は、この記述の正誤が合いません。
-
b 正しいです。 一般用医薬品の痔疾用薬には、肛門部や直腸内に使う外用薬と、内服する内用薬があります。bを誤りとする選択肢2・4は、外用薬と内用薬の区分を誤っています。
-
c 正しいです。 局所麻酔成分は、適用した場所の知覚神経に働き、刺激の伝わりを一時的に遮ります。リドカイン塩酸塩などは、痔に伴う痛みやかゆみを和らげる目的で用いられます。cを誤りとする選択肢3・4・5は、この成分の目的を誤っています。
-
d 誤りです。
×「ステロイド性抗炎症成分は外用痔疾用薬には配合されない」→ ○「ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合がある」
ヒドロコルチゾン酢酸エステルなどは、痔による肛門部の炎症やかゆみを和らげる目的で、外用痔疾用薬に配合されることがあります。dを正しいとする選択肢2・3・5は、この点が誤りです。
よくある誤解
- 「配合されない」という断定を見落とすことがあります。手引きの「配合されている場合がある」と反対の内容です。
- 「局所麻酔成分」と「抗炎症成分」を混同しがちです。リドカイン塩酸塩などは痛み・かゆみを和らげ、ステロイド性抗炎症成分は炎症を抑えます。
- 痔疾用薬は外用薬だけだと思い込みやすいですが、内服薬もあります。
補足コラム
外用痔疾用薬には、痛みやかゆみを和らげる成分のほか、痔による肛門部の傷の治癒を促す組織修復成分のアラントインや、血管を収縮させて止血する成分などが配合される場合もあります。
なお、ステロイド性抗炎症成分を含む坐剤(ざざい)や注入軟膏は、含有量によらず長期連用を避ける必要があります。
FAQ
外用薬なのに、全身への影響に注意することがあるのはなぜですか?
坐剤や注入軟膏では、成分の一部が直腸の粘膜から吸収され、血液中に入ることがあるためです。そのため、配合成分によっては全身への影響にも注意が必要です。
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