登録販売者 2024年 中国・四国 問82
問題文
以下の記述について、あてはまる漢方処方製剤はどれか。
体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
選択肢
1:防已黄耆湯
2:十味敗毒湯
3:猪苓湯(正解)
4:四物湯
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猪苓湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:猪苓湯(ちょれいとう)=体力に関わらず使用でき、排尿異常と口渇を伴う排尿症状に用いる処方です。
記述は、3の猪苓湯にあてはまります。体力の区分は「体力に関わらず使用できる」で、排尿困難(はいにょうこんなん)、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみなどが適応の目印です。ときに口が渇く点も一致します。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する記載です。
解法ステップ
- まず「体力に関わらず使用できる」という体力区分に注目します。
- 次に「排尿異常」「排尿困難・排尿痛・残尿感・頻尿」という尿の症状を確認します。
- これらに「ときに口が渇く」も加わる組合せが、猪苓湯の特徴です。
選択肢別の誤答解説
-
1 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
体力中等度以下で、疲れやすく汗をかきやすい傾向がある人の、むくみや肥満症などに用いられます。むくみは共通しますが、排尿異常を中心とする今回の記述とは合いません。 -
2 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
体力中等度の人の皮膚疾患に用いられます。発赤や化膿を伴う皮膚症状などが目印で、排尿症状が中心の記述とは異なります。 -
3 猪苓湯
体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇く人の排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適します。問題文の特徴と一致します。 -
4 四物湯(しもつとう)
この記述の排尿症状にあてはまる処方ではありません。問題文の「体力に関わらず」「排尿異常」「ときに口が渇く」という組合せを手がかりに、猪苓湯と区別します。
よくある誤解
- 「むくみ」が書かれているだけで、防已黄耆湯を選ばないようにしましょう。むくみだけでなく、体力区分やほかの症状も合わせて見ます。
- 「口が渇く」という語だけで判断するのも危険です。今回は、口渇に加えて排尿症状の組合せが手がかりです。
- 「体力に関わらず」を見落とすと、体力区分が異なる処方まで候補にしてしまいます。
補足コラム
漢方処方製剤は、処方名だけでなく「体力の区分」と「特徴的な症状」をセットで覚えると見分けやすくなります。
- 防已黄耆湯:体力中等度以下/疲れやすく、汗をかきやすい傾向、むくみなど
- 十味敗毒湯:体力中等度/発赤や化膿を伴う皮膚疾患など
- 猪苓湯:体力に関わらず/排尿異常、ときに口渇
FAQ
Q. 「排尿異常」とは、排尿困難だけを指すのですか?
A. いいえ。この記述では、排尿困難のほか、排尿痛、残尿感、頻尿なども手がかりになります。
A. いいえ。この記述では、排尿困難のほか、排尿痛、残尿感、頻尿なども手がかりになります。
Q. 漢方処方製剤は、体力区分だけ覚えればよいですか?
A. 体力区分に加えて、特徴的な症状も一緒に覚えるのがポイントです。今回なら「体力に関わらず」と「排尿異常・ときに口渇」を結び付けます。
A. 体力区分に加えて、特徴的な症状も一緒に覚えるのがポイントです。今回なら「体力に関わらず」と「排尿異常・ときに口渇」を結び付けます。
関連キーワード: 猪苓湯、排尿異常、排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、体力区分

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