登録販売者 2024年 中国・四国 問86
問題文
鼻炎・鼻に用いる薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 「花粉症」は、スギ等の花粉がアレルゲンとなって生じるアレルギー性鼻炎のひとつである。
b スプレー式鼻炎用点鼻薬は、汚染を防ぐために容器はなるべく直接鼻に触れないようにするほか、他人と共有しないようにする必要がある。
c クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎には無効である。
d 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が用いられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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鼻炎用点鼻薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
花粉症・点鼻容器の扱いは正しい一方、クロモグリク酸ナトリウムの対象とアドレナリン作動成分の目的が書き換えられています。
1の組合せは、a・bが正しく、c・dが誤りです。根拠は厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「鼻に用いる薬」です。鼻炎の種類、点鼻薬の使用上の注意、配合成分の作用が問われています。
解法ステップ
- aの「スギ等の花粉がアレルゲン」という部分を確認します。「花粉症」の説明と一致するかが判断のポイントです。
- bは、容器を鼻に触れにくくすることと、他人と共有しないことの両方を確認します。
- cは「アレルギー性鼻炎」と「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」を分けて読みます。クロモグリク酸ナトリウムが効く対象と、無効な対象を混同していないかを見ます。
- dは「鼻粘膜(びねんまく)の血管を収縮させる成分」と「痛みや痒みを抑える目的」の取り違えに注目します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
花粉症は、スギ等の花粉をアレルゲンとして起こるアレルギー性鼻炎の一つです。花粉が原因となる鼻炎を「花粉症」と呼ぶ、という説明です。 -
b 正しい
点鼻容器は、汚染を防ぐため、できるだけ直接鼻に触れないようにします。また、他人との共有も避けます。使用後に鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパー等で拭き、キャップを閉めて清潔に保つことも大切です。 -
c 誤り
×「アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎には無効」→○「花粉やハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和に用いる。アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効」
クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞(ひまんさいぼう)からヒスタミンが放出されるのを抑える成分です。アレルギー性の鼻症状には用いられますが、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には無効です。 -
d 誤り
×「鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える目的」→○「鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげる目的」
ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させます。主な目的は鼻粘膜の充血や腫れを和らげることです。
組合せの確認
- 2はa・b・cは正しい判定ですが、dを正としている点が異なります。
- 3はaを誤り、c・dを正としている点が、正しい判定と異なります。
- 4はa・dは正しい判定ですが、bを誤り、cを正としている点が異なります。
- 5はdは正しい判定ですが、a・bを誤り、cを正としている点が異なります。
よくある誤解
- クロモグリク酸ナトリウムは「鼻炎全般に効く」わけではありません。アレルギー性の鼻症状かどうかが見分けるポイントです。
- ナファゾリン塩酸塩等は、鼻の痛みや痒みを抑える成分ではなく、血管を収縮させて鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分です。
- 点鼻薬は自分だけで使うものと思い込み、容器の共有による汚染への注意を見落とさないようにしましょう。
補足コラム
クロモグリク酸ナトリウムは、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。抗ヒスタミン成分は、アレルギー反応に関わるヒスタミンの働きを抑える成分です。一方、アドレナリン作動成分は、鼻粘膜の血管を収縮させて充血や腫れを和らげます。成分名だけでなく、作用の違いも整理しておきましょう。
FAQ
鼻炎用点鼻薬で緩和を目的とする症状には、鼻づまり以外に何がありますか?
鼻水、くしゃみ、頭重(頭が重い感じ)も、緩和を目的とする症状に含まれます。
鼻水、くしゃみ、頭重(頭が重い感じ)も、緩和を目的とする症状に含まれます。
関連キーワード: 花粉症、アレルギー性鼻炎、点鼻薬、クロモグリク酸ナトリウム、アドレナリン作動成分、ナファゾリン塩酸塩

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