登録販売者 2024年 中国・四国 問89
問題文
肌の角質化、かさつき等を改善する外皮用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
b イオウは、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
c 角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、尿素が用いられる。
d 角質軟化薬のうち、いぼに用いる製品については、医薬品としてのみ認められている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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角質軟化成分と保湿成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:サリチル酸は角質成分を溶解し、イオウはケラチンを変質させます。尿素は保湿成分で、いぼ用製品は医薬品としてのみ認められています。
正しい組み合わせは5の(c、d)です。各記述は、aが誤り、bが誤り、cが正しい、dが正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分」です。
解法ステップ
- 「サリチル酸」と「イオウ」の作用を確認します。どちらが「角質成分を溶解」し、どちらが「ケラチンを変質」させるかが判断のポイントです。
- 「尿素」が角質軟化成分ではなく、皮膚の乾燥を改善する保湿成分として挙げられているかを確認します。
- 「いぼ用製品」の医薬品・医薬部外品の区別を確認し、正しい記述の組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×(サリチル酸はケラチンを変質させる)→ ○(サリチル酸は角質成分を溶解する)
ケラチンを変質させて角質軟化作用を示すのはイオウです。サリチル酸とイオウの作用が入れ替わっています。 -
b
×(イオウは角質成分を溶解する)→ ○(イオウはケラチンを変質させる)
「角質成分を溶解する」のはサリチル酸です。イオウはケラチンを変質させて角質軟化作用を示します。 -
c
角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する目的で尿素が用いられます。尿素は、グリセリンや白色ワセリンなどとともに保湿成分として挙げられています。 -
d
いぼに用いる製品は、医薬品としてのみ認められています。角質軟化薬の製品区分について問う記述で、正しい内容です。
したがって、a・bを含まず、c・dを含む組み合わせを選びます。
よくある誤解
-
サリチル酸とイオウの作用を入れ替える
どちらも角質軟化作用を示しますが、作用の説明は同じではありません。「溶解」はサリチル酸、「ケラチンの変質」はイオウと区別します。 -
尿素を角質軟化成分としてだけ覚える
この問題で問われているのは、尿素が角質層の水分保持量を高め、乾燥を改善する目的で用いられる点です。 -
「いぼ用製品も医薬部外品として認められる」と考える
いぼ用製品は医薬品としてのみ認められている、という限定を見落とさないようにします。
補足コラム
角質軟化成分と保湿成分は、どちらも肌の状態に関わりますが、手引きでの整理は異なります。
- 角質軟化成分:サリチル酸、イオウなど。角質を軟化させる作用が問われます。
- 保湿成分:グリセリン、尿素、白色ワセリン、オリブ油、ヘパリン類似物質など。角質層の水分保持量を高め、乾燥を改善する目的で用いられます。
FAQ
Q. ケラチンとは何ですか?
A. 皮膚の角質層を構成するタンパク質です。この問題では、イオウがケラチンを変質させることを押さえます。
A. 皮膚の角質層を構成するタンパク質です。この問題では、イオウがケラチンを変質させることを押さえます。
Q. 角質層の水分保持量が低下すると、なぜ乾燥するのですか?
A. 手引きでは、角質層の水分保持量が低下することによって皮膚の乾燥が生じると説明されています。尿素などの保湿成分は、その水分保持量を高める目的で用いられます。
A. 手引きでは、角質層の水分保持量が低下することによって皮膚の乾燥が生じると説明されています。尿素などの保湿成分は、その水分保持量を高める目的で用いられます。
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