登録販売者 2024年 中国・四国 問90
問題文
抗菌作用を有する成分及び抗真菌作用を有する成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a スルファジアジン等のサルファ剤は、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
b テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
c フラジオマイシン硫酸塩は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
d ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(b、d)(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
抗菌・抗真菌成分の作用機序【登録販売者解説】
正解の理由
サルファ剤=DNA合成阻害、フラジオマイシン=タンパク質合成阻害、テルビナフィン塩酸塩=細胞膜成分の産生阻害です。
正しい組合せは 5(b、d)です。bとdが正しく、aとcは作用機序が誤っています。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)第3章「主な医薬品とその作用」の抗菌成分・抗真菌成分の項目です。
解法ステップ
- aの「細胞壁合成」と、サルファ剤の作用を結びつけてよいかを確認します。
- bの「細胞膜を構成する成分の産生を妨げる」は、テルビナフィン塩酸塩の説明と照らします。
- cの「DNA合成」と、フラジオマイシン硫酸塩の作用を照らします。
- dの「菌の呼吸や代謝を妨げる」がピロールニトリンの説明と一致するかを確認し、正しい記述の組を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「細菌の細胞壁合成を阻害」→ ○「細菌のDNA合成を阻害」
サルファ剤は、細菌のDNA合成を阻害して抗菌作用を示します。細胞壁合成を阻害する成分として手引きに挙げられているのはバシトラシンです。aを含む選択肢1・2・3は、この点で正しい組合せではありません。 -
b 正しい
テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)の細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、その増殖を抑えます。問題文の説明は手引きと一致します。 -
c 誤り
×「細菌のDNA合成を阻害」→ ○「細菌のタンパク質合成を阻害」
フラジオマイシン硫酸塩は、細菌のタンパク質合成を阻害して抗菌作用を示します。cを含む選択肢2・4は、この点で正しい組合せではありません。 -
d 正しい
ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げて皮膚糸状菌の増殖を抑えます。問題文の説明は手引きと一致します。
組合せで見ると、選択肢1(a、b)はaが誤り、選択肢2(a、c)はa・cが誤り、選択肢3(a、d)はaが誤りです。選択肢4(b、c)はcが誤りです。bとdを組み合わせた選択肢が 5 です。
よくある誤解
- サルファ剤とバシトラシンの作用を取り違え、「細胞壁合成を阻害する」としてしまう誤りです。サルファ剤はDNA合成、バシトラシンは細胞壁合成です。
- 抗菌成分の作用を「DNA合成阻害」とまとめて覚えてしまう誤りです。フラジオマイシン硫酸塩は、タンパク質合成を阻害します。
- 抗真菌成分の機序を混同する誤りです。テルビナフィン塩酸塩は細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、ピロールニトリンは菌の呼吸や代謝を妨げます。
補足コラム
作用機序は、成分名とセットで整理すると見分けやすくなります。
FAQ
「細胞壁」と「細胞膜」は同じものですか?
同じものではありません。試験では、成分ごとに「細胞壁」「細胞膜」「DNA」「タンパク質」のどれに関わる作用なのかを区別して覚えることが大切です。
同じものではありません。試験では、成分ごとに「細胞壁」「細胞膜」「DNA」「タンパク質」のどれに関わる作用なのかを区別して覚えることが大切です。
ピロールニトリンは単独で使われますか?
手引きでは、単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて配合されるとされています。
手引きでは、単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて配合されるとされています。
関連キーワード: サルファ剤、バシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩、テルビナフィン塩酸塩、ピロールニトリン、作用機序

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
