登録販売者 2024年 中国・四国 問91
問題文
頭皮・毛根に作用する外皮用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 毛髪用薬のうち「円形脱毛症」の疾患名を掲げた効能・効果は、医薬品においてのみ認められている。
b 女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されている場合がある。
c カルプロニウム塩化物は、末梢組織においてアドレナリンに類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
d ヒノキチオールは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)
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頭皮・毛根用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
毛髪用薬は、効能・効果の対象と成分ごとの作用を取り違えないことがポイントです。
1の組み合わせは(a、b)です。aとbは正しく、cとdは誤りです。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の「頭皮・毛根に作用する配合成分」にあります。
解法ステップ
- aの「円形脱毛症」という疾患名に注目します。疾患名を掲げた効能・効果は、医薬部外品ではなく医薬品に認められています。
- bは「女性ホルモンによる脱毛抑制」と「エストラジオール安息香酸エステル」の組み合わせが手引きどおりか確認します。
- cは、カルプロニウム塩化物が似た作用を示す物質名を確認します。「アドレナリン」ではなく「アセチルコリン」です。
- dは、脂質代謝を高める成分とヒノキチオールの作用を区別します。脂質代謝を高めるのはカシュウです。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
毛髪用薬のうち、「円形脱毛症」など疾患名を掲げた効能・効果は、医薬品においてのみ認められています。配合成分や分量などを考慮して作用が緩和なものは医薬部外品として販売されますが、疾患名を掲げた効能・効果とは区別して覚えます。
b 正しい
女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、エストラジオール安息香酸エステルが配合される場合があります。女性ホルモン成分は頭皮から吸収され、血液中に入る可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきとされています。
c 誤り
×「アドレナリンに類似」→ ○「アセチルコリンに類似」
カルプロニウム塩化物は、末梢組織(まっしょうそしき。体の中心部から離れた組織)でアセチルコリンに類似した作用を示します。頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促すことで発毛効果が期待されます。
d 誤り
×「ヒノキチオールが脂質代謝を高める」→ ○「カシュウが脂質代謝を高める」
カシュウは、頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く作用が期待される生薬です。一方、ヒノキチオールは抗菌・抗炎症などの作用が期待されます。
組み合わせで見ると、選択肢2は誤りのcを含み、正しいbを含みません。選択肢3は誤りのdを含み、正しいbを含みません。選択肢4は誤りのcを含み、正しいaを含みません。選択肢5は誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- カルプロニウム塩化物の作用を、アドレナリンに似た作用と取り違えやすいです。覚える組み合わせは「カルプロニウム塩化物=アセチルコリンに類似」です。
- カシュウとヒノキチオールの作用を入れ替えやすいです。「脂質代謝・皮脂」はカシュウ、「抗菌・抗炎症」はヒノキチオールと整理します。
- 毛髪用薬が医薬部外品として販売されることから、疾患名を掲げた効能・効果も医薬部外品に認められると思い込まないようにしましょう。
補足コラム
頭皮・毛根に用いられる成分は、作用の手がかりと一緒に覚えると区別しやすくなります。
- カルプロニウム塩化物:アセチルコリンに類似した作用。頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促します。
- カシュウ:頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除きます。
- ヒノキチオール:抗菌・抗炎症などの作用が期待されます。
FAQ
毛髪用薬が医薬部外品として販売されるのは、どのような場合ですか?
配合成分やその分量などから、人体に対する作用が緩和なものは、育毛剤・養毛剤などの医薬部外品として製造販売されています。
関連キーワード: 毛髪用薬、カルプロニウム塩化物、エストラジオール安息香酸エステル、カシュウ、ヒノキチオール

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