登録販売者 2024年 中国・四国 問93
問題文
以下の記述について、あてはまる漢方処方製剤はどれか。
体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
選択肢
1:茵蔯蒿湯(正解)
2:当帰飲子
3:辛夷清肺湯
4:防風通聖散
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茵蔯蒿湯の適応と注意点【登録販売者解説】
正解の理由
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)=口渇・尿量の少なさ・便秘を伴う皮膚症状に用い、体力虚弱や胃腸の弱い人には不向きです。
該当するのは1の茵蔯蒿湯です。問題文の「体力中等度以上」「口渇」「尿量が少ない」「便秘」「蕁麻疹(じんましん)などの皮膚症状」が、茵蔯蒿湯の特徴と一致します。体の虚弱な人や、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる点も合っています。
根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)第3章「主な医薬品とその作用」の「漢方処方製剤」です。
解法ステップ
- まず「体力中等度以上」に注目します。
- 次に「口渇・尿量が少ない・便秘」の組み合わせを見ます。
- そのうえで、蕁麻疹・口内炎・湿疹・皮膚炎などの適応と、虚弱な人や胃腸の弱い人への注意がそろう処方を選びます。
- この条件一式に合うのが1の茵蔯蒿湯です。
選択肢別の誤答解説
- 1 茵蔯蒿湯:体力中等度以上で、口渇・尿量の少なさ・便秘があり、蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみなどに適します。問題文の条件に一致します。
- 2 当帰飲子(とうきいんし):体力中等度以下で、冷え症・皮膚の乾燥がある人の湿疹・皮膚炎やかゆみに用いられます。口渇・尿量の少なさ・便秘を組み合わせた問題文の特徴とは異なります。
- 3 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう):体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)に用いられます。皮膚症状や口渇・尿量の少なさ・便秘を特徴とする処方ではないため、問題文とは一致しません。
- 4 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):体力が充実し、腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな人の肥満症などに用いられます。皮膚症状も適応に含まれますが、問題文にある口渇・尿量の少なさを特徴とする処方ではありません。
よくある誤解
- 皮膚症状だけを見て選ぶと、皮膚疾患にも用いられる別の漢方処方と混同しやすくなります。「口渇・尿量が少ない・便秘」までセットで確認します。
- 「体力中等度以上」だけで決めるのも危険です。適応の特徴と、体の虚弱な人・胃腸の弱い人への注意まで合わせて判断します。
- 防風通聖散も皮膚症状に用いられるため、適応の一部が重なるだけで同じ処方だと思い込まないようにします。
補足コラム
選択肢の体力区分と見分ける手がかりを整理します。
- 茵蔯蒿湯:体力中等度以上/口渇・尿量が少ない・便秘と皮膚症状
- 当帰飲子:体力中等度以下/冷え症・皮膚の乾燥・分泌物の少ない湿疹やかゆみ
- 防風通聖散:体力が充実/腹部の皮下脂肪が多く、便秘がちな人の肥満症など
同じ皮膚症状が適応に含まれていても、体力区分や一緒に現れる特徴で見分けられます。
FAQ
茵蔯蒿湯は、皮膚の症状だけに用いる処方ですか?
いいえ。手引きでは、蕁麻疹や湿疹・皮膚炎のほか、口内炎も適応に含まれています。
いいえ。手引きでは、蕁麻疹や湿疹・皮膚炎のほか、口内炎も適応に含まれています。
茵蔯蒿湯で覚えておくべき構成生薬はありますか?
構成生薬としてダイオウを含みます。手引きでは、まれに重篤な副作用として肝機能障害が起こることも示されています。
構成生薬としてダイオウを含みます。手引きでは、まれに重篤な副作用として肝機能障害が起こることも示されています。
関連キーワード: 茵蔯蒿湯、漢方処方製剤、体力区分、口渇、ダイオウ

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