登録販売者 2024年 中国・四国 問94
問題文
ニコチン及び禁煙補助剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
b うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、禁煙補助剤の使用を避ける必要がある。
c パッチ製剤は、1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行する。
d 咀嚼剤は、噛むことにより口腔内でニコチンが放出されるため、唾液が多く分泌されるよう菓子のガムのように噛むこととされている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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ニコチンと禁煙補助剤【登録販売者解説】
正解の理由
ニコチンは交感神経系を興奮させ、パッチ製剤は皮膚から吸収されます。咀嚼剤はゆっくり断続的に噛みます。
正しい組合せは2です。記述は、a:正、b:正、c:正、d:誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の禁煙補助剤に関する項目です。
解法ステップ
- aの「交感神経系を興奮」と「アドレナリン作動成分との併用」を確認します。どちらも手引きに記載された注意点です。
- bの「うつ病と診断されたことのある人」と「使用を避ける」を一まとまりで確認します。
- cの「1日1回皮膚に貼付」と「皮膚を透過」を確認します。
- dは「菓子のガムのように噛む」に注目します。咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むため、この記述は誤りです。
選択肢別の誤答解説
- a 正しい記述です。ニコチンには交感神経系を興奮させる作用があります。そのため、同じく交感神経系に作用するアドレナリン作動成分を含む医薬品との併用で、作用が強まるおそれがあります。
- b 正しい記述です。うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状によってうつ症状が悪化することがあるため、禁煙補助剤の使用を避ける必要があります。
- c 正しい記述です。パッチ製剤は1日1回皮膚に貼り、ニコチンが皮膚を透過して血中に移行します。
- d 誤った記述です。菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれやすくなります。口腔粘膜からの吸収が十分でなくなるほか、吐きけや腹痛などが現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛みます。
×「菓子のガムのように噛む」→ ○「ゆっくりと断続的に噛む」
組合せを照合すると、2以外は次の記述が正解の正誤と異なります。
よくある誤解
- 咀嚼剤を「ガム」と同じように噛むと思いがちですが、噛み方は「ゆっくりと断続的に」です。
- 「ニコチンを含む薬」という共通点だけで、パッチ製剤と咀嚼剤の使い方を混同しないようにしましょう。パッチ製剤は皮膚から、咀嚼剤は口腔粘膜から吸収されます。
- うつ病についての記述は、使用に注意するだけでなく、手引きでは使用を避ける対象として示されています。
補足コラム
禁煙補助剤は喫煙を完全に止めたうえで使用します。使用中や使用直後に喫煙すると、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあります。他のニコチン含有製剤との併用も、ニコチンの過剰摂取につながるおそれがあります。
FAQ
Q. ニコチン離脱症状とは何ですか?
A. 喫煙をやめて血中ニコチン濃度が下がったときに現れる、イライラ感、集中困難、落ち着かないなどの症状です。
A. 喫煙をやめて血中ニコチン濃度が下がったときに現れる、イライラ感、集中困難、落ち着かないなどの症状です。
Q. コーヒーや炭酸飲料を摂った後に咀嚼剤を使うと、吸収に影響しますか?
A. 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、摂取後しばらくは使用を避けることとされています。
A. 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、摂取後しばらくは使用を避けることとされています。
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