登録販売者 2024年 中国・四国 問97
問題文
殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a クロルヘキシジングルコン酸塩は、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
b 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。
c イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。
d 日本薬局方に収載されているクレゾール石ケン液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)
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殺菌消毒成分の用途と性質【登録販売者解説】
正解の理由
プールなどの大型設備には有機塩素系成分、イソプロパノールのウイルス不活化効果はエタノールより低い、と覚えます。
正しい記述は b・d なので、組み合わせは 4 です。a・c は誤りです。根拠は、手引き『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の「代表的な殺菌消毒成分、取扱い上の注意等」です。
解法ステップ
- a の「プール等の大型設備」に注目します。大型設備に使われる成分の種類を確認します。
- b は「次亜塩素酸ナトリウム」「皮膚刺激性」「通常人体の消毒には用いられない」が手引きの説明どおりか見ます。
- c は「イソプロパノール」と「エタノール」のウイルス不活化効果の高低を比べます。
- d は「原液を水で希釈」と「原液が皮膚に付着しないようにする」の組み合わせを確認し、正しい記述の組を選びます。
選択肢別の誤答解説
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a:誤り× クロルヘキシジングルコン酸塩 → ○ 有機塩素系殺菌消毒成分プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多いのは、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムやトリクロロイソシアヌル酸などの有機塩素系殺菌消毒成分です。クロルヘキシジングルコン酸塩を大型設備に用いる、という説明ではありません。
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b:正しい次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力で一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示します。一方、皮膚刺激性が強いため、通常は人体の消毒には用いられません。
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c:誤り× ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い → ○ エタノールよりも低いイソプロパノールは、ウイルスに対する不活化効果がエタノールより低いとされています。「高い」と逆にしているのが誤りです。
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d:正しい日本薬局方のクレゾール石ケン液は、原液を水で希釈して用います。刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要があります。
組み合わせも確認しましょう。選択肢1(a・b)は誤りの a を含み、正しい d を含みません。選択肢2(a・c)は a・c を含み、正しい b・d を含みません。選択肢3(b・c)は誤りの c を含み、正しい d を含みません。選択肢5(c・d)は誤りの c を含み、正しい b を含みません。選択肢4(b・d)が正しい記述の組み合わせです。
よくある誤解
- 「大型設備の消毒」と「皮膚の消毒」を混同する誤りです。プール等の大型設備に用いられることが多い成分は、有機塩素系です。
- 比較表現の逆転に注意します。イソプロパノールのウイルス不活化効果は、エタノールより「高い」ではなく「低い」です。
- b の「ウイルス全般」と、クレゾール石ケン液のウイルスへの作用を混同しないようにします。クレゾール石ケン液は大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用がありません。
補足コラム
消毒薬は、すべての微生物に同じように作用するわけではありません。クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類や真菌類に比較的広い作用を示しますが、大部分のウイルスには作用しません。成分ごとに「何に作用するか」を分けて覚えましょう。
FAQ
Q. 殺菌・消毒と滅菌は同じ意味ですか?
A. 同じではありません。殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らす処置で、滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅または除去することです。
A. 同じではありません。殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らす処置で、滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅または除去することです。
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