登録販売者 2024年 北海道・東北 問11
問題文
プラセボ効果(偽薬効果)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをいう。
b 時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。
c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。
d 客観的に測定可能な変化として現れることはない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
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プラセボ効果【登録販売者解説】
正解の理由
プラセボ効果は、薬理作用によらない変化であり、自然な変化や不都合な反応も含みます。
a〜dはすべて誤りです。したがって、すべてを「誤」とする 5 が正解です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」)のプラセボ効果の項目です。
解法ステップ
- aの「薬理作用を生じる」に注目します。プラセボ効果の定義と合っているか確認します。
- bの「自然発生的な変化は関与していない」を確認します。自然緩解などが原因に含まれるかが判断のポイントです。
- cの「望ましいものだけ」とdの「客観的に測定可能な変化はない」に注目します。反応の種類や測定できるかどうかを確かめます。
- 4つの記述をすべて誤りと判断できれば、a〜dがすべて誤りの 5 に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a×「薬理作用を生じる」→ ○「薬理作用によらない作用を生じる」薬理作用とは、医薬品の有効成分が体の働きに影響を与えることです。プラセボ効果は、その薬理作用によらずに生じる作用を指します。そのため、薬理作用による作用とする記述は誤りです。
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b×「自然発生的な変化は関与していない」→ ○「自然発生的な変化も関与する」症状が時間の経過とともに自然に軽くなる自然緩解(しぜんかんかい)なども、プラセボ効果に関与すると考えられています。
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c×「望ましいものだけ」→ ○「望ましいものと不都合なものの両方」プラセボ効果による反応や変化には、望ましい効果だけでなく、不都合な反応もあります。「効果だけ」と限定している点が誤りです。
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d×「客観的に測定可能な変化として現れることはない」→ ○「客観的に測定可能な変化として現れることもある」プラセボ効果は、本人が感じる主観的な変化に限られません。測定できる変化として現れることもあります。ただし、その変化は不確実です。
よくある誤解
- 「薬を使った後に起きた変化は、すべて薬の薬理作用による」と考えてしまうことがあります。プラセボ効果の変化は、薬理作用によらないものです。
- 「プラセボ効果は良い効果だけ」と思い込みやすいですが、不都合な反応も含みます。
- 「本人の思い込みだから、測定できる変化は起きない」と考えるのも誤りです。客観的に測定できる変化として現れることもあります。
補足コラム
プラセボ効果には、薬を使ったことによる楽観的な期待(暗示効果)、条件付けによる体の反応、自然緩解などが関与すると考えられています。つまり、「期待」だけで説明できるものではありません。
FAQ
プラセボ効果は、意識して期待しないと起こらないのですか?
期待だけでなく、条件付けによる体の反応や自然な変化も関与すると考えられています。
期待だけでなく、条件付けによる体の反応や自然な変化も関与すると考えられています。
プラセボ効果があれば、医薬品の薬理作用は不要ですか?
プラセボ効果と薬理作用は別のものです。医薬品を使用したときの反応には、薬理作用によるものとプラセボ効果によるものの両方が含まれることがあります。
プラセボ効果と薬理作用は別のものです。医薬品を使用したときの反応には、薬理作用によるものとプラセボ効果によるものの両方が含まれることがあります。
関連キーワード: プラセボ効果、偽薬効果、薬理作用、暗示効果、自然緩解、条件付け

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