戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 北海道・東北 問23


問題文

解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。 b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではない。 c イブプロフェンは消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍、クローン病等の既往歴がある人では、それら疾患の再発を招くおそれがある。 d アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比較して胃腸障害を起こしにくい。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正

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解熱鎮痛成分の作用と胃腸障害【登録販売者解説】

正解の理由

イソプロピルアンチピリンは抗炎症作用が弱く、アスピリンは胃腸障害を起こしやすい成分です。
正しい組合せは1です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬・配合成分の項目です。

解法ステップ

  1. aの「解熱・鎮痛作用」と「抗炎症作用」を分けて読みます。イソプロピルアンチピリンは、前者が比較的強く、後者は弱い成分です。
  2. bの「根本的に治す」という断定に注目します。解熱鎮痛薬は、発熱や痛みを一時的に緩和する対症療法薬です。
  3. cはイブプロフェンと消化管粘膜の防御機能低下のつながりを確認します。該当する病気の既往歴がある人では、再発のおそれがあります。
  4. dはアスピリンの胃腸障害について、「起こしやすい」か「起こしにくい」かを確認します。ここを反対にした選択肢は除外できます。

選択肢別の誤答解説

  • a:正しい記述です。
    イソプロピルアンチピリンは、解熱・鎮痛作用が比較的強い一方、抗炎症作用は弱い成分です。そのため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されます。
  • b:正しい記述です。
    解熱鎮痛薬は、発熱や痛みを緩和する薬です。原因となっている病気や外傷そのものを根本的に治す薬ではありません。
  • c:正しい記述です。
    イブプロフェンは、プロスタグランジン(痛みを強めたり、炎症に関わったりする物質)の産生を抑えます。その結果、消化管粘膜を守る働きも低下するため、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病の既往歴がある人では、再発を招くおそれがあります。
  • d:誤った記述です。
    ×「胃腸障害を起こしにくい」→ ○「胃腸障害を起こしやすい」
    アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害を起こしやすい成分です。
組合せを照合すると、選択肢2はa・c・d、選択肢3はb・d、選択肢4はa・b、選択肢5はb・c・dの正誤が、正しい組合せと異なります。

よくある誤解

  • 「解熱・鎮痛作用が強いなら、抗炎症作用も強い」と考える誤り
    aでは作用を分けて判断します。イソプロピルアンチピリンは解熱・鎮痛作用が比較的強くても、抗炎症作用は弱い成分です。
  • 「イブプロフェンは胃腸への影響が少ないから、胃腸障害の心配はない」と考える誤り
    アスピリンなどと比べて胃腸への悪影響は少ないとされますが、消化管粘膜の防御機能を低下させる作用はあります。
  • アスピリンと他の解熱鎮痛成分の胃腸への影響を逆にする誤り
    dは「起こしにくい」と書き換えていますが、手引きでは「起こしやすい」とされています。

補足コラム

解熱鎮痛成分は、胃腸への影響や抗炎症作用に違いがあります。たとえば、アセトアミノフェンは主に中枢に作用し、末梢での抗炎症作用は期待できません。また、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少ないとされています。成分ごとの作用を、ひとまとめに覚えないことが大切です。

FAQ

Q.「解熱・鎮痛作用」と「抗炎症作用」は、同じ働きですか?
A.同じではありません。解熱は熱を下げる働き、鎮痛は痛みを和らげる働き、抗炎症は炎症を抑える働きです。問題文では、それぞれを分けて確認します。
Q. イブプロフェンは、アスピリンより胃腸への悪影響が少ないのですか?
A.手引きでは、イブプロフェンはアスピリンなどに比べて胃腸への悪影響が少ないとされています。ただし、胃腸への影響がないという意味ではありません。

関連キーワード: 解熱鎮痛薬、イソプロピルアンチピリン、イブプロフェン、アスピリン、消化管粘膜、プロスタグランジン
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