戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 北海道・東北 問24


問題文

鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 呉茱萸湯は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。 b 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。 c 薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされる。 d 芍薬甘草湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:正

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鎮痛に用いる漢方処方【登録販売者解説】

正解の理由

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)=筋肉の急なけいれん、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)=冷えを伴う頭痛など、と症状を結びつけて覚えます。
正しい組み合わせは 3 です。aは誤、bは正、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤の適応です。
aとdは、処方名と説明が入れ替わっています。aの説明は芍薬甘草湯、dの説明は呉茱萸湯に当たります。桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)と薏苡仁湯(よくいにんとう)の説明は、それぞれの処方に合っています。

解法ステップ

  1. aの「筋肉の急激な痙攣を伴う痛み」「こむらがえり」に注目します。この特徴は、呉茱萸湯ではなく芍薬甘草湯です。
  2. bの「体力虚弱」「汗が出る」「手足が冷えてこわばる」「尿量が少ないことがある」は、桂枝加朮附湯の説明と合っています。
  3. cの「体力中等度」「関節や筋肉のはれや痛み」は、薏苡仁湯の説明と合っています。
  4. dの「手足の冷え」「肩こり」「みぞおちの膨満」「頭痛や吐きけ」は、芍薬甘草湯ではなく呉茱萸湯の特徴です。a誤・b正・c正・d誤の組み合わせを選びます。

選択肢別の誤答解説

※漢方処方製剤の「体力」は、体格だけでなく、症状や体の状態を含めた目安です。ここでは処方を見分ける手がかりとして確認します。
  • a:誤
    × 呉茱萸湯 → ○ 芍薬甘草湯
    筋肉の急なけいれんを伴う痛み、こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛は、芍薬甘草湯の説明です。呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満する人の頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされます。
  • b:正
    桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出て、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ない人の関節痛、神経痛に適すとされます。記述は手引きの特徴と一致しています。
  • c:正
    薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがある人の関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされます。記述は手引きの特徴と一致しています。
  • d:誤
    × 芍薬甘草湯 → ○ 呉茱萸湯
    手足の冷え、肩こり、ときにみぞおちが膨満する人の頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりは、呉茱萸湯の説明です。芍薬甘草湯は、筋肉の急なけいれんを伴う痛みなどに用いられます。
選択肢の組み合わせを確認すると、1はa・c、2はa・b、4はa・b・c・d、5はdの正誤が正しい組合せと異なります。3だけが、a誤・b正・c正・d誤と一致します。

よくある誤解

  • 症状の説明が正しければ、処方名も正しいと思い込むことがあります。aとdは、説明の内容は別の処方に当てはまるため、処方名との組み合わせまで確認します。
  • 「痛み」という言葉だけで処方を選ぶと混乱します。筋肉のけいれんを伴う痛みなのか、冷えを伴う頭痛などなのか、特徴的な症状を見ます。
  • 体力の区分だけを見て判断するのも誤りです。体力の区分に加えて、処方ごとの症状や適応をセットで覚えます。

補足コラム

似た名前の桂枝加朮附湯と桂枝加苓朮附湯も、症状の特徴を比べて区別します。
  • 桂枝加朮附湯:体力虚弱で、汗が出る。手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ない人の関節痛、神経痛。
  • 桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう):体力虚弱で、手足が冷えてこわばり、尿量が少なく、ときに動悸、めまい、筋肉のぴくつきがある人の関節痛、神経痛。
いずれも、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとされます。

FAQ

体力の区分が同じ処方は、同じ症状に使うのですか?
いいえ。体力の区分が同じでも、適すとされる症状は処方ごとに異なります。「体力の区分」と「特徴的な症状」を組み合わせて見分けます。

関連キーワード: 芍薬甘草湯、呉茱萸湯、桂枝加朮附湯、薏苡仁湯、漢方処方製剤、体力の区分
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