登録販売者 2024年 北海道・東北 問25
問題文
眠気を促す薬及び眠気に関連する物質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
b 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。
c 脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると眠気を促すが、ニコチン酸アミドは、抗ヒスタミン成分の中でも特にこのような中枢作用が強い。
d ブロモバレリル尿素は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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睡眠・覚醒と催眠鎮静薬【登録販売者解説】
正解の理由
ヒスタミンは覚醒を保ち、ジフェンヒドラミン塩酸塩は中枢のヒスタミンの働きを抑えて眠気を促します。
正しい組み合わせは4です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「催眠鎮静薬」に関する記載です。ヒスタミンは覚醒の維持や調節に関わり、妊婦等には睡眠改善薬の使用を避けることとされています。
解法ステップ
- aは「小児・若年者」と「神経過敏・中枢興奮」の組み合わせを確認します。抗ヒスタミン成分では、眠気とは反対の反応が現れることがあります。
- bはヒスタミンの働きに注目します。脳の睡眠・覚醒に関わる部位で、覚醒を維持・調節するという記述です。
- cは「ニコチン酸アミド」を確認します。中枢作用が特に強い抗ヒスタミン成分として挙げられているのは、ジフェンヒドラミン塩酸塩です。
- dの「妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける」を確認し、a・b・dが正、cが誤となる組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 小児や若年者では、抗ヒスタミン成分によって、眠気とは反対に神経過敏や中枢興奮などが現れることがあります。「抗ヒスタミン成分なら必ず眠くなる」と決めつけないことが大切です。
- b:正しい記述です。 ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関わる部位で、神経細胞を刺激して覚醒の維持や調節を行います。
- c:誤った記述です。 ×(ニコチン酸アミド)→ ○(ジフェンヒドラミン塩酸塩)
脳内でヒスタミンの刺激が低下すると眠気が促されます。その中枢作用が特に強い抗ヒスタミン成分は、ニコチン酸アミドではなくジフェンヒドラミン塩酸塩です。 - d:正しい記述です。 妊婦又は妊娠していると思われる女性には、睡眠改善薬の使用を避けます。妊娠中の睡眠障害には、ホルモンバランスや体型の変化などが関係するためです。
選択肢の組み合わせも照合します。
- 選択肢1は「a誤・b誤・c正・d正」です。a・b・cが正しい判定と異なります。
- 選択肢2は「a正・b誤・c誤・d正」です。bは正しいため、この判定が異なります。
- 選択肢3は「a誤・b正・c誤・d誤」です。aは正、dも正であるため、この2つの判定が異なります。
- 選択肢5は「a誤・b正・c正・d誤」です。a・dは正、cは誤であるため、この3つの判定が異なります。
よくある誤解
- **「抗ヒスタミン成分は、どの人にも眠気だけを起こす」**と思い込む誤りです。小児や若年者では、神経過敏や中枢興奮が現れることがあります。
- 「眠気を促す中枢作用が強い成分」を別の成分名に置き換えるひっかけです。この問題では、ジフェンヒドラミン塩酸塩とニコチン酸アミドを区別します。
- 妊娠中の睡眠障害にも睡眠改善薬を使えると考える誤りです。妊婦等は使用を避ける対象です。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー症状を和らげる一方、脳内でヒスタミンの刺激が弱まると眠気を促すことがあります。つまり、ヒスタミンを抑える作用と眠気は、同じ成分の働きに関係しています。
また、抗ヒスタミン成分の中でも、睡眠を促す中枢作用が特に強いものとして手引きに挙げられているのは、ジフェンヒドラミン塩酸塩です。
FAQ
Q. 抗ヒスタミン成分を含む薬は、すべて睡眠改善薬ですか?
A. いいえ。抗ヒスタミン成分は、アレルギー症状などを抑える薬にも使われます。眠気が生じることがあるため、薬の用途と眠気への注意を分けて覚えましょう。
A. いいえ。抗ヒスタミン成分は、アレルギー症状などを抑える薬にも使われます。眠気が生じることがあるため、薬の用途と眠気への注意を分けて覚えましょう。
Q. 「ヒスタミン刺激が低下すると眠気が促される」とは、どういうことですか?
A. ヒスタミンには覚醒を維持・調節する働きがあります。その刺激が弱まると、覚醒を保つ働きも弱まり、眠気が促されるということです。
A. ヒスタミンには覚醒を維持・調節する働きがあります。その刺激が弱まると、覚醒を保つ働きも弱まり、眠気が促されるということです。
関連キーワード: ヒスタミン、抗ヒスタミン成分、ジフェンヒドラミン塩酸塩、催眠鎮静薬、睡眠改善薬

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