登録販売者 2024年 北海道・東北 問30
問題文
次の表は、ある一般用医薬品の胃に作用する薬に含まれている成分(一部改変)の一覧である。
9錠中
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 360mg
炭酸水素ナトリウム 480mg
ウイキョウ 30mg
チョウジ 30mg
リパーゼ 60mg
銅クロロフィリンナトリウム 48mg
この胃に作用する薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
成分 ― 配合する目的
a メタケイ酸アルミン酸マグネシウム ― 中和反応によって胃酸の働きを弱める
b ウイキョウ ― 荒れた胃粘膜の修復を促す
c 銅クロロフィリンナトリウム ― 香りによる健胃作用
d リパーゼ ― 脂質の分解に働く酵素を補う
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)(正解)
3:(b、c)
4:(c、d)
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胃に作用する薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム=制酸、リパーゼ=脂質を分解する酵素、ウイキョウ=香りによる健胃、銅クロロフィリンナトリウム=胃粘膜保護・修復です。
正しい組み合わせは2の(a、d)です。記述は、aが正しく、bが誤り、cが誤り、dが正しいです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の「胃の薬」にある成分の配合目的です。ここでいう手引きは「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」です。
解法ステップ
- 「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」は制酸成分です。胃酸を中和するというaは正しいと判断します。
- 「リパーゼ」は消化成分です。脂質の分解を助けるというdも正しいと判断します。
- 残るbとcは、ウイキョウの「香りによる健胃作用」と、銅クロロフィリンナトリウムの「胃粘膜保護・修復作用」を入れ替えていないか確認します。
- bとcはいずれも成分と目的の組み合わせが違うため、aとdを含む2に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸を中和してその働きを弱める制酸成分です。胃粘膜に皮膜を作って保護する作用もあります。 -
b 誤り
× ウイキョウ ― 荒れた胃粘膜の修復を促す
ウイキョウは、独特の味や香りによって唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを高める健胃成分です。荒れた胃粘膜の修復を促す成分ではありません。 -
c 誤り
× 銅クロロフィリンナトリウム ― 香りによる健胃作用
銅クロロフィリンナトリウムは、胃粘膜を保護したり、荒れた胃粘膜の修復を促したりする成分です。香りによる健胃作用を目的とする成分ではありません。 -
d 正しい
リパーゼは消化酵素の一つです。脂質の分解に働く酵素を補う目的で配合されます。
組み合わせの確認
- 選択肢1(a、b):正しいaに、誤ったbを加え、正しいdを含んでいません。
- 選択肢3(b、c):誤ったb・cを含み、正しいa・dを含んでいません。
- 選択肢4(c、d):正しいdに、誤ったcを加え、正しいaを含んでいません。
よくある誤解
- 「胃に作用する成分だから、どれも胃粘膜を守る」と考えるのは誤りです。制酸・健胃・消化・胃粘膜保護は、それぞれ目的が異なります。
- 「ウイキョウ」と「銅クロロフィリンナトリウム」の目的を入れ替えるのが、よくあるひっかけです。ウイキョウは香り、銅クロロフィリンナトリウムは胃粘膜保護・修復と整理します。
- 成分名だけでなく、配合目的までセットで確認してください。リパーゼは脂質の分解に働く酵素です。
補足コラム
胃に作用する薬には、制酸・胃粘膜保護・健胃・消化など、異なる目的の成分が組み合わされることがあります。代表的な消化酵素には、リパーゼのほか、ジアスターゼやセルラーゼなどがあります。
FAQ
Q. 健胃成分は、どのように胃の働きを助けるのですか?
A. 手引きでは、生薬成分の独特の味や香りが唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にするとされています。
A. 手引きでは、生薬成分の独特の味や香りが唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを活発にするとされています。
Q. 制酸成分と健胃成分が同じ薬に入っていることはありますか?
A. あります。胃腸薬には、異なる作用を目的とする成分を組み合わせた製品もあります。
A. あります。胃腸薬には、異なる作用を目的とする成分を組み合わせた製品もあります。
関連キーワード: 制酸成分、健胃成分、消化成分、胃粘膜保護・修復成分、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ウイキョウ、銅クロロフィリンナトリウム、リパーゼ

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