登録販売者 2024年 北海道・東北 問37
問題文
貧血に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。なお、( )内は全て同じ字句が入る。
鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要な( )の産生に不可欠なミネラルである。鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで( )量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。しかし、持続的に鉄が欠乏すると、( )が減少して貧血症状が現れる。
選択肢
1:グロブリン
2:アルブミン
3:ヘモグロビン(正解)
4:フィブリン
5:マクロファージ
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鉄欠乏性貧血とヘモグロビン【登録販売者解説】
正解の理由
鉄分はヘモグロビンの産生に必要で、鉄不足が続くとヘモグロビンが減少します。
空欄にはすべて「ヘモグロビン」が入るため、正しい選択肢は3です。鉄分は、赤血球が酸素を運ぶために重要なヘモグロビンの産生に不可欠です。鉄分が不足した初期は、貯蔵鉄や血清鉄が減少しても、ヘモグロビン量は変化しないことがあります。鉄不足が続くとヘモグロビンが減少し、貧血症状が現れます。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」の第3章「主な医薬品とその作用」の「貧血症状と鉄製剤の働き」です。
解法ステップ
- 「赤血球が酸素を運搬する上で重要」という説明に注目します。
- 手引きでは、酸素を運ぶ赤血球に含まれる重要なタンパク質をヘモグロビンとしています。
- さらに、鉄不足が続いたときに減少するものもヘモグロビンです。同じ字句が3か所に入る条件にも合います。
選択肢別の誤答解説
- 1 グロブリン:血漿中にあるタンパク質の一種です。手引きでは、グロブリンの多くは免疫反応に関わる抗体として働くと説明されており、赤血球の酸素運搬に重要なタンパク質ではありません。
- 2 アルブミン:血漿中にあるタンパク質の一種で、血液の浸透圧を保つ働きなどがあります。酸素運搬に重要なタンパク質を問う空欄には当たりません。
- 3 ヘモグロビン:赤血球に含まれ、酸素の運搬に重要なタンパク質です。産生には鉄分が必要で、鉄不足が続くと量が減少します。
- 4 フィブリン:この問題で問われている、赤血球による酸素運搬に重要なタンパク質ではありません。鉄不足の初期に量が変化しないもの、また鉄不足が続くと減少するものにも当たりません。
- 5 マクロファージ:白血球の一種である単球が組織に入ったものです。異物を取り込む働きがあり、酸素を運ぶ赤血球のタンパク質ではありません。
よくある誤解
- 鉄分が不足したら、すぐにヘモグロビンが減ると思いがちです。手引きでは、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少しても、ヘモグロビン量は変化しないとされています。
- 血液中のタンパク質は、どれも酸素を運ぶと混同しがちです。アルブミンやグロブリンも血漿中のタンパク質ですが、酸素運搬で問われるのはヘモグロビンです。
- 「鉄分が不可欠」という語だけを覚え、空欄の主語を見落とすことがあります。鉄分が必要なのは、ヘモグロビンの産生です。
補足コラム
ヘモグロビンは鉄分と結合したタンパク質です。肺で酸素と結合し、全身の組織へ酸素を運びます。鉄製剤は不足している鉄分を補い、造血機能の回復を図る医薬品ですが、手引きでは鉄製剤で改善できる貧血は鉄欠乏性貧血のみとされています。
FAQ
Q. 鉄分が足りていれば、貧血は起こりませんか?
A. そうとは限りません。手引きでは、ビタミン不足による貧血や、腎障害に関連する貧血なども説明されています。
A. そうとは限りません。手引きでは、ビタミン不足による貧血や、腎障害に関連する貧血なども説明されています。
Q. 鉄製剤は、貧血全般に使うものですか?
A. いいえ。手引きでは、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみとされています。
A. いいえ。手引きでは、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみとされています。
関連キーワード: 貧血用薬、鉄製剤、鉄欠乏性貧血、ヘモグロビン、貯蔵鉄、血清鉄、赤血球

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