登録販売者 2024年 北海道・東北 問42
問題文
泌尿器用薬として使用される漢方処方製剤に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
(a)は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が乾くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
(b)は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
(c)は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善、軽い尿漏れに適すとされるが、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
選択肢
1:八味地黄丸、猪苓湯、竜胆瀉肝湯
2:猪苓湯、竜胆瀉肝湯、八味地黄丸(正解)
3:竜胆瀉肝湯、猪苓湯、八味地黄丸
4:八味地黄丸、竜胆瀉肝湯、猪苓湯
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泌尿器用漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
猪苓湯(ちょれいとう)は「体力に関わらず・排尿異常」、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は「体力中等度以上・下腹部の熱感や痛み」、八味地黄丸(はちみじおうがん)は「体力中等度以下・疲れやすさや冷え」が目印です。
正しい組み合わせは 2 です。(a)は猪苓湯、(b)は竜胆瀉肝湯、(c)は八味地黄丸で、3つの記述はいずれも正しい内容です。根拠は、『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の泌尿器用薬に関する記載です。
解法ステップ
- (a)の「体力に関わらず」と「排尿異常、ときに口が乾く」に注目します。これは猪苓湯の目印です。
- (b)の「体力中等度以上」と「下腹部の熱感や痛み」を見ます。これは竜胆瀉肝湯に結びつきます。
- (c)の「体力中等度以下」「疲れやすい」「四肢が冷えやすい」を手がかりに、八味地黄丸と判断します。
- 3つの処方の並びが「猪苓湯・竜胆瀉肝湯・八味地黄丸」となる選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- (a) 猪苓湯です。体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が乾く人の排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされます。
- (b) 竜胆瀉肝湯です。体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがある人の排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされます。胃腸が弱く下痢しやすい人は、不向きとされます。
- (c) 八味地黄丸です。体力中等度以下で疲れやすく、四肢が冷えやすい人などに適すとされます。反対に、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとされます。
誤った組み合わせは、どの記述と処方が入れ替わっているかを確認します。
- 1は「(a)八味地黄丸・(b)猪苓湯・(c)竜胆瀉肝湯」です。(a)(b)(c)のすべてが正しい組み合わせと異なります。
- 3は「(a)竜胆瀉肝湯・(b)猪苓湯・(c)八味地黄丸」です。(a)(b)が異なり、(c)は合っています。
- 4は「(a)八味地黄丸・(b)竜胆瀉肝湯・(c)猪苓湯」です。(a)(c)が異なり、(b)は合っています。
よくある誤解
- 「体力に関わらず」を見落とすと、体力区分がある処方と取り違えやすくなります。(a)は「体力に関わらず」が決め手です。
- 「下腹部の熱感や痛み」を、排尿症状だけで判断するのは誤りです。(b)は症状に加えて「体力中等度以上」という条件も手がかりになります。
- 「頻尿」「残尿感」など共通する症状だけで処方を決めると迷います。体力区分や、口の乾き・冷え・下腹部の熱感といった特徴を合わせて見ます。
補足コラム
この問題では、処方名と症状を一対一で覚えるより、まず体力区分を目印にすると整理しやすくなります。
- 猪苓湯:体力に関わらず
- 竜胆瀉肝湯:体力中等度以上
- 八味地黄丸:体力中等度以下
さらに、それぞれの特徴的な手がかりを組み合わせます。「排尿異常・口の乾き」「下腹部の熱感や痛み」「疲れやすさ・冷え」の順に確認すると、選択肢を絞りやすくなります。
FAQ
Q. 「こしけ」とは何ですか?
A. おりもののことです。問題文では「こしけ(おりもの)」と示されています。
A. おりもののことです。問題文では「こしけ(おりもの)」と示されています。
Q. 3つの処方に共通する症状だけで判断できますか?
A. 排尿痛や頻尿など、共通する症状だけでは区別しにくい場合があります。体力区分と、その処方に特徴的な症状も合わせて確認します。
A. 排尿痛や頻尿など、共通する症状だけでは区別しにくい場合があります。体力区分と、その処方に特徴的な症状も合わせて確認します。
関連キーワード: 猪苓湯、竜胆瀉肝湯、八味地黄丸、泌尿器用薬、漢方処方製剤、体力区分

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