登録販売者 2024年 北海道・東北 問43
問題文
月経及び婦人薬の適用対象となる症状に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常があり、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことである。
b 月経前症候群とは、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。
c 月経周期には、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが関与する。
d 女性の月経は、卵巣の内壁を覆っている膜が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象である。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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月経・婦人薬の適用対象【登録販売者解説】
正解の理由
血の道症は形態的異常がなくても起こり、月経は子宮内膜が排出される現象です。
正しい組合せは2です。aは誤、bは正、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「婦人薬・適用対象となる体質・症状」です。
解法ステップ
- aは「臓器・組織の形態的異常があり」に注目します。血の道症について、異常が「ある」のか「ない」のかが判断の分かれ目です。
- bは「月経の約10~3日前」と「月経開始と共に消失」に注目します。月経前症候群の説明と合っているか確認します。
- cは、月経周期に関わるホルモンの産生場所が「視床下部・下垂体」と「卵巣」の両方になっている点を確認します。
- dは、月経で剥がれ落ちる膜がある場所に注目します。「卵巣」か「子宮」かを見分けます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り×「形態的異常があり」→ ○「形態的異常がなく」血の道症は、臓器や組織の形に異常がないにもかかわらず、抑うつ、寝つきの悪さ、神経質、集中力の低下などの精神神経症状が現れる病態です。「異常があり」と反対に書き換えられています。
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b 正しい月経前症候群(げっけいぜんしょうこうぐん)は、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する症状を主体とします。腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状のほか、感情の不安定や抑うつなどの精神症状もみられます。
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c 正しい月経周期には、視床下部(ししょうかぶ)や下垂体(かすいたい)で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが関わります。ホルモンの相互作用によって周期が調節されています。
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d 誤り×「卵巣の内壁を覆っている膜」→ ○「子宮の内壁を覆っている膜」月経では、子宮内膜(しきゅうないまく)が剥がれ落ち、血液と共に排出されます。卵巣と子宮を取り違えた記述です。
誤答の組合せの確認
- 選択肢1は、a・b・cの正誤が正しい組合せと異なります。
- 選択肢3は、a・cの正誤が正しい組合せと異なります。
- 選択肢4は、b・c・dの正誤が正しい組合せと異なります。
- 選択肢5は、b・dの正誤が正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 血の道症には、臓器や組織の異常があると思い込む誤りです。この問題では「異常がなく」が正しい語句です。
- 月経のときに剥がれ落ちるのは卵巣の膜と思い違える誤りです。剥がれ落ちるのは子宮内膜です。
- 月経前症候群の症状は身体症状だけと思い込む誤りです。精神症状も含まれます。
補足コラム
血の道症は、更年期障害よりも幅広い概念です。月経、妊娠、分娩、更年期などの生理現象や、異常生理に関連して起こるとされ、年齢的に更年期に限られるものではありません。
FAQ
月経前症候群の症状は、月経が始まった後も続くものですか?
手引きでは、月経前症候群は月経開始と共に消失する症状を主体とするものとされています。
手引きでは、月経前症候群は月経開始と共に消失する症状を主体とするものとされています。
月経周期は、卵巣の女性ホルモンだけで調節されますか?
いいえ。視床下部や下垂体で産生されるホルモンも関わり、複雑な相互作用によって調節されています。
いいえ。視床下部や下垂体で産生されるホルモンも関わり、複雑な相互作用によって調節されています。
関連キーワード: 血の道症、月経前症候群、月経周期、子宮内膜、婦人薬

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