戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 北海道・東北 問47


問題文

眼科用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 点眼薬1滴の薬液の量は約50μLであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。 b 通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすいが、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されるおそれはない。 c 点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。 d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものがある。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:正

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点眼薬の使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

点眼は1滴で足り、ソフトコンタクトレンズには成分が吸着するおそれがあり、緑内障を改善する一般用点眼薬はありません。
各記述は、aが正、bが誤、cが正、dが誤です。この組合せに一致するのは3です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。

解法ステップ

  1. aは「約50μL」と「結膜嚢(けつまくのう)の容積は約30μL」を比べます。1滴であふれやすいことが分かります。
  2. bは「吸着されるおそれはない」という断定に注目します。手引きでは、ソフトコンタクトレンズに成分が吸着されるおそれがあるとされています。
  3. cは点眼薬の製造方法についての記述です。点眼薬は通常、無菌的に製造されています。
  4. dは「緑内障の症状を改善できる」という部分を確認します。一般用医薬品の点眼薬では改善できません。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい記述です。
    1滴の薬液は約50μLですが、結膜嚢の容積は約30μLです。そのため、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではありません。あふれた薬液が鼻涙管(びるいかん)を通って鼻腔へ流れ、鼻粘膜や喉から吸収されると、副作用につながるおそれもあります。
  • b 誤った記述です。
    ×「配合成分がレンズに吸着されるおそれはない」→ ○「配合成分がレンズに吸着されるおそれがある」
    ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの成分が吸着されることがあります。その結果、角膜に障害を引き起こすおそれがあります。
  • c 正しい記述です。
    点眼薬は、結膜で覆われたまぶたの内側と眼球の間の空間に使う薬です。通常、無菌的に製造されています。
  • d 誤った記述です。
    ×「緑内障の症状を改善できるものがある」→ ○「緑内障の症状を改善できるものはない」
    目のかすみなどが緑内障による症状であっても、一般用医薬品の点眼薬では改善できません。配合成分によっては、緑内障を悪化させるおそれもあります。
正しい組合せと各記述を照らすと、選択肢1はc、選択肢2はa・b、選択肢4はb・c・d、選択肢5はa・b・dの正誤が一致しません。

よくある誤解

  • 「量が多いほどよく効く」と考えること
    結膜嚢の容積は1滴の薬液量より小さいため、何滴も点眼しても効果が増すわけではありません。
  • 「ソフトコンタクトレンズは水分を含むので、成分も吸着しにくい」と考えること
    反対に、水分を含みやすいため、配合成分が吸着されるおそれがあります。
  • 「目の症状に使う点眼薬なら、緑内障にも使える」と考えること
    一般用点眼薬で緑内障の症状は改善できません。

補足コラム

点眼するときは、容器の先端がまぶたやまつ毛に触れないようにします。先端に雑菌が付いて、薬液が汚染されるのを防ぐためです。また、点眼後にしばらくまぶたを閉じ、目頭を押さえると、薬液が鼻腔へ流れ込むのを防ぐのに役立ちます。

FAQ

点眼薬は、コンタクトレンズを装着したまま使えますか?
添付文書に使用可能と記載されていない限り、ソフト・ハードを問わず、装着したままの点眼は避けることとされています。
使い切りタイプなら、ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼できますか?
防腐剤を含まない使い切りタイプの製品もありますが、装着したまま使えるかどうかは製品の添付文書で確認します。

関連キーワード: 点眼薬、結膜嚢、ソフトコンタクトレンズ、防腐剤、緑内障、無菌製造
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