登録販売者 2024年 北海道・東北 問54
問題文
禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。
b 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえ使用することとされている。
c 母乳を与えている女性は、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を使用することが望ましい。
d 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇するため、コーヒーなど口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは咀嚼剤の使用を避けることとされている。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)
🔒 解説は解答すると表示されます
禁煙補助剤の使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
咀嚼剤はゆっくり断続的に噛み、禁煙補助剤は喫煙を完全に止めてから使用します。
正しい記述の組み合わせは1(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和6年4月一部改訂)の第3章「主な医薬品とその作用」にある禁煙補助剤の使用上の注意です。
解法ステップ
- aでは「ゆっくりと断続的に噛む」が、咀嚼剤の使用方法として適切かを確認します。
- bでは「喫煙を完全に止めたうえ」という条件に注目します。
- cは「授乳中なら使用が望ましい」と断定している点、dは「口腔内が酸性になると吸収が上昇する」という方向に注目します。
- a・bを含む組み合わせを選びます。選択肢2はd、選択肢3はc、選択肢4はc・dを含むため、いずれも合いません。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
咀嚼剤は、噛むことで口の中にニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されます。菓子のガムのように続けて噛むと、唾液とともにニコチンを飲み込みやすくなります。その結果、口腔粘膜からの吸収が十分なされず、また、吐きけや腹痛などの副作用が現れやすくなるため、ゆっくり断続的に噛みます。 -
b 正しい
禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえで使用します。使用中や使用直後に喫煙すると、血中のニコチン濃度が急に高まり、ニコチンの過剰摂取につながるおそれがあります。 -
c 誤り
禁煙が勧められることと、授乳中に禁煙補助剤を使うことが望ましいといえるかは別の問題です。授乳中は、医薬品の成分が母乳に移行して乳児に影響する可能性を考慮する必要があります。「禁煙が推奨されるので、禁煙補助剤の使用が望ましい」とは判断できません。 -
d 誤り
× 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇する
○ 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する
コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後は、口腔内が酸性になることがあります。そのため、しばらく咀嚼剤の使用を避けます。
よくある誤解
- 「禁煙に役立つ薬だから、授乳中にも使うのが望ましい」と短絡しないようにします。禁煙の推奨と、医薬品を使えるかどうかは別の論点です。
- dは「酸性」と「吸収」の関係を逆にしたひっかけです。酸性になると、ニコチンの吸収は上昇ではなく低下します。
- 「ニコチンを補う薬だから、喫煙を続けながら使ってよい」と考えるのも誤りです。喫煙を完全に止めてから使用します。
補足コラム
禁煙補助剤には、口腔粘膜からニコチンを吸収させる咀嚼剤と、皮膚に貼ってニコチンを吸収させるパッチ製剤があります。咀嚼剤は噛み方や口腔内の酸性度に関する注意があるため、どの剤形の説明なのかを見分けることも大切です。
FAQ
Q. 咀嚼剤は、口の中で噛んだ後に飲み込む薬ですか?
A. 飲み込むことを目的とする薬ではありません。口腔内でニコチンを放出させ、口腔粘膜から吸収させます。
A. 飲み込むことを目的とする薬ではありません。口腔内でニコチンを放出させ、口腔粘膜から吸収させます。
関連キーワード: 禁煙補助剤、ニコチン置換療法、咀嚼剤、ニコチン吸収、授乳婦

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
