登録販売者 2024年 北海道・東北 問80
問題文
感覚器系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品によっては、瞳の拡大(散瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。
b 抗コリン作用がある成分の配合された医薬品によって、眼圧が上昇し、眼痛や眼の充血等の症状が現れることがある。
c 眼圧が上昇しても、頭痛や吐きけ・嘔吐の症状が現れることはない。
d 高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して視野欠損や失明に至るおそれがあり、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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感覚器系に現れる副作用【登録販売者解説】
正解の理由
散瞳はまぶしさ・かすみ、抗コリン作用は眼圧上昇、眼圧上昇では頭痛や吐きけも起こり得ます。
正しい組み合わせは2です。a・b・dは正しく、cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「感覚器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「散瞳による異常な眩しさや目のかすみ」は、手引きに記載のある副作用です。aは正しいと判断できます。
- bの「抗コリン作用」と「眼圧上昇」の組み合わせを確認します。抗コリン作用のある成分によって眼圧が上昇することがあるため、bも正しいと判断できます。
- cは「頭痛や吐きけ・嘔吐は現れない」と断定しています。手引きには、眼圧上昇に伴ってこれらの症状が現れることもあるとあるため、cは誤りです。
- dも手引きの記載どおりです。組み合わせでは、a正・b正・c誤・d正となる2を選びます。選択肢1はb・c、選択肢3はa・d、選択肢4はc・d、選択肢5はa・b・cの正誤が合いません。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
医薬品によっては、散瞳(瞳が広がること)により異常な眩しさや目のかすみが現れることがあります。散瞳を生じる可能性のある成分が配合された医薬品では、使用後の乗物や機械類の運転操作にも注意が必要です。 -
b 正しい
抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)がある成分によって、眼圧が上昇することがあります。眼圧上昇により、眼痛や眼の充血、急激な視力低下が現れることがあります。 -
c 誤り
×「頭痛や吐きけ・嘔吐の症状が現れることはない」→ ○「頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることもある」
眼圧上昇に伴って、目の症状だけでなく頭痛や吐きけ・嘔吐が現れることもあります。「現れることはない」という断定が誤りです。 -
d 正しい
高眼圧を長時間放置すると、視神経(目で受け取った情報を脳に伝える神経)が損傷し、視野欠損や失明に至るおそれがあります。手引きでは、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要があるとされています。
よくある誤解
- 「目の副作用だから、目の痛みやかすみだけ」と考える
眼圧上昇では、頭痛や吐きけ・嘔吐が現れることもあります。症状を目だけに限定しないようにしましょう。 - 「現れることはない」という強い断定を見落とす
cのように、症状が起こらないと言い切る表現は、手引きの「現れることもある」と食い違っています。
補足コラム
眼球内には眼房水(眼球の中を満たす液体)があり、これが排出されにくくなると眼圧が上昇することがあります。特に、眼房水の出口にあたる隅角が狭くなっている閉塞隅角緑内障の人は、抗コリン作用のある成分による眼圧上昇に厳重な注意が必要です。
FAQ
散瞳が起きると、なぜ運転操作に影響するのですか?
異常な眩しさや目のかすみが運転中に現れると、重大な事故につながるおそれがあるためです。
異常な眩しさや目のかすみが運転中に現れると、重大な事故につながるおそれがあるためです。
眼圧上昇は、必ず目の痛みを伴いますか?
必ずとは限りません。手引きでは、眼痛や眼の充血に加えて急激な視力低下が起こることや、頭痛、吐きけ・嘔吐が現れることも記載されています。
必ずとは限りません。手引きでは、眼痛や眼の充血に加えて急激な視力低下が起こることや、頭痛、吐きけ・嘔吐が現れることも記載されています。
関連キーワード: 散瞳、眼圧上昇、抗コリン作用、眼房水、視神経、感覚器系の副作用

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