登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問02
問題文
医薬品の効果とリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 医薬品は、少量の投与であれば、長期投与された場合でも毒性が発現することはない。
b 医薬品の投与量が治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。
c 医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係(用量-反応関係)に基づいて評価される。
d LD50とは動物実験における最小致死量のことであり、薬物の毒性の指標として用いられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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医薬品の用量とリスク評価【登録販売者解説】
正解の理由
少量でも長期投与で毒性が現れることがあり、LD50は最小致死量ではありません。
正しい組合せは3です。aは誤、bは正、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品のリスク評価」です。
解法ステップ
- aの「少量の投与」「長期投与」「毒性は発現しない」に注目します。少量でも長期投与で毒性が現れる場合があるため、「発現することはない」という断定が誤りです。
- bは、投与量が治療量上限を超えた後の順序を確認します。「中毒量」から「最小致死量」を経て「致死量」に至る流れは正しいです。
- cの「用量と作用強度の関係(用量-反応関係)」は、効果とリスクを評価する基準として手引きに示されています。
- dは「LD50」と「最小致死量」を結び付けている点が誤りです。正しい組合せに当てはまるのは3です。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「少量の投与であれば、長期投与された場合でも毒性が発現することはない」→ ○「少量の投与でも、長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある」
「少量なら安全」とは限りません。選択肢1・2は、この記述を「正」としている点が違います。 -
b:正しい
治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く現れる「中毒量」となり、「最小致死量」を経て「致死量」に至ります。選択肢5は、この記述を「誤」としている点が違います。 -
c:正しい
医薬品の効果とリスクは、用量と作用強度の関係である「用量-反応関係」に基づいて評価されます。選択肢1・2・4は、この記述を「誤」としている点が違います。 -
d:誤り
×「LD50は動物実験における最小致死量」→ ○「LD50は動物実験で求められる50%致死量」
LD50は薬物の毒性の指標ですが、「最小致死量」を指す言葉ではありません。選択肢1・4は、この記述を「正」としている点が違います。
よくある誤解
- 「少量なら長く使っても毒性はない」と考えがちですが、少量でも長期投与による慢性的な毒性があり得ます。
- LD50の「50」を見落とし、「最小致死量」と取り違えないようにします。LD50は「50%致死量」です。
- bの「中毒量」「最小致死量」「致死量」の順序を入れ替えるひっかけにも注意しましょう。
補足コラム
投与量と効果・毒性は、量が増えるにつれて変化します。治療量を超えると有害反応が強くなる場合があり、さらに量が増えると致死量に至ります。用量と作用強度を合わせて見ることで、「効果が期待できる量」と「毒性が問題になる量」を区別できます。
FAQ
LD50の「50%」は、何が50%という意味ですか?
動物実験で、その量を投与した動物の50%が死亡することを表します。薬物の濃度が50%という意味ではありません。
動物実験で、その量を投与した動物の50%が死亡することを表します。薬物の濃度が50%という意味ではありません。
関連キーワード: 用量-反応関係、治療量、中毒量、最小致死量、致死量、LD50

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