登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問108
問題文
企業からの医薬品の副作用等の報告制度に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 製造販売業者等が、その製造販売をし、又は承認を受けた医薬品について、その副作用等によるものと疑われる健康被害の発生等を知ったときは、その旨を定められた期限までに都道府県知事に報告することが義務づけられている。
b 薬局開設者、医療施設の開設者、医薬品の販売業者又は医師、歯科医師、薬剤師に加え、登録販売者も製造販売業者が行う副作用等の情報収集に協力するよう努めなければならない。
c 製造販売業者には、医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものについて、承認後の一定期間、安全性に関する調査及び調査結果の厚生労働省への報告が求められている。
d 医薬品の市販後においても、常にその品質、有効性及び安全性に関する情報を収集することが、医薬品の適切な使用を確保する観点からも、企業責任として重要なことである。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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企業の副作用等報告制度【登録販売者解説】
正解の理由
企業報告の宛先は厚生労働大臣、登録販売者も情報収集に協力します。
正しい組合せは4で、aは誤り、b・c・dは正しいです。根拠は、手引きの**第5章「医薬品の適正使用・安全対策」**にある企業からの副作用等の報告制度と承認後の調査です。『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』では、企業からの報告先を厚生労働大臣とし、登録販売者を含む医薬関係者に情報収集への協力を求めています。
解法ステップ
- aの「都道府県知事」に注目します。企業からの報告先として正しいかを確認します。
- bは「登録販売者も」とある点を確認します。登録販売者は、情報収集に協力する医薬関係者に含まれます。
- cの「医療用医薬品で使われていた有効成分を一般用医薬品に初めて配合」という条件を見ます。承認後の安全性調査と報告が求められる内容です。
- dの「市販後も情報を収集する」は、企業責任としての考え方と一致します。aだけが誤りなので、組合せを選べます。
選択肢別の誤答解説
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a×「都道府県知事」→ ○「厚生労働大臣」製造販売業者等は、自ら製造販売した、または承認を受けた医薬品について、副作用等によるものと疑われる健康被害や感染症の発生などを知ったとき、定められた期限までに厚生労働大臣へ報告します。実務上の報告書の提出先は、総合機構です。「都道府県知事」が誤りです。
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b「登録販売者も情報収集に協力する」は正しい内容です。薬局開設者や医薬品販売業者、医師、薬剤師などと同様に、登録販売者も製造販売業者等が行う副作用等の情報収集に協力するよう努めます。
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c正しい内容です。医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品に初めて配合したものは、承認条件として、承認後の一定期間、安全性に関する調査と調査結果の報告が求められます。手引きでは、その期間は概ね3年とされています。
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d正しい内容です。市販後も品質・有効性・安全性に関する情報を継続して収集し、医薬関係者に必要な情報を提供することは、医薬品の適切な使用を確保するうえでの企業責任です。
よくある誤解
- 報告先の取り違えに注意しましょう。企業からの報告先は「都道府県知事」ではなく「厚生労働大臣」です。
- 登録販売者の役割を狭く考えるのは誤りです。登録販売者も、副作用等の情報収集への協力や、制度に基づく報告に関わります。
- **「市販後の調査」と「市販後の情報収集」**は別の記述として問われます。どちらも承認後の安全対策につながる内容です。
補足コラム
承認後の調査には、対象となる医薬品によって異なる仕組みがあります。
- 再審査制度:既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された医薬品などが対象です。承認後の使用成績等を集め、厚生労働省へ提出します。
- 承認後の安全性調査:医療用医薬品で使用されていた有効成分を、一般用医薬品に初めて配合したものなどが対象です。安全性の調査と結果の報告が求められます。
どちらも、承認時の審査だけで終わらせず、市販後の情報を安全対策に活用する仕組みです。
FAQ
Q. 登録販売者は、企業への情報提供だけでなく、副作用等の報告制度にも関わりますか?
A. はい。登録販売者は医薬関係者に含まれ、制度に基づく報告を行う立場として位置づけられています。また、製造販売業者等の情報収集に協力するよう努めます。
A. はい。登録販売者は医薬関係者に含まれ、制度に基づく報告を行う立場として位置づけられています。また、製造販売業者等の情報収集に協力するよう努めます。
Q. 再審査制度と承認後の安全性調査は、同じものですか?
A. いいえ。対象となる医薬品や調査の仕組みが異なります。問題では「どのような有効成分の医薬品か」という条件に注目すると区別しやすくなります。
A. いいえ。対象となる医薬品や調査の仕組みが異なります。問題では「どのような有効成分の医薬品か」という条件に注目すると区別しやすくなります。
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