登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問117
問題文
一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「妊婦又は妊娠していると思われる人」(出産予定日12週以内の妊婦も含む。)と記載することとされている成分等の正誤について、正しい組合せを選べ。
a アスピリン
b ヒマシ油類
c エチニルエストラジオール
d グリチルリチン酸二カリウム
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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妊婦の使用禁忌成分【登録販売者解説】
正解の理由
アスピリンは出産予定日12週以内、ヒマシ油類・エチニルエストラジオールは妊婦等の使用を避ける成分です。グリチルリチン酸二カリウムは、この項目の対象として挙げられていません。
正しい組合せは1です。記述は a:正、b:正、c:正、d:誤 となります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「妊婦、授乳婦等」です。
解法ステップ
- まず「妊婦又は妊娠していると思われる人」と「出産予定日12週以内」の区別に注目します。
- 手引きでは、ヒマシ油類とエチニルエストラジオールは妊婦等の欄、アスピリンは「出産予定日12週以内の妊婦」の欄にあります。
- グリチルリチン酸二カリウムは、示された妊婦等の使用しない成分には挙げられていません。
- この正誤の並びに一致するのは1です。
選択肢別の誤答解説
記述 a アスピリン:正
アスピリンは、出産予定日12週以内の妊婦が使用を避ける成分です。妊娠期間の延長、胎児の動脈管(胎児の血液循環に関わる血管)の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるためです。
アスピリンは、出産予定日12週以内の妊婦が使用を避ける成分です。妊娠期間の延長、胎児の動脈管(胎児の血液循環に関わる血管)の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるためです。
記述 b ヒマシ油類:正
妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないこととされています。腸の急激な動きに刺激されて、流産・早産を誘発するおそれがあるためです。
妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないこととされています。腸の急激な動きに刺激されて、流産・早産を誘発するおそれがあるためです。
記述 c エチニルエストラジオール:正
妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないこととされています。妊娠中に女性ホルモン成分を摂取すると、胎児の先天性異常の発生が報告されているためです。
妊婦又は妊娠していると思われる人は使用しないこととされています。妊娠中に女性ホルモン成分を摂取すると、胎児の先天性異常の発生が報告されているためです。
記述 d グリチルリチン酸二カリウム:誤
この成分は、設問で問われている「妊婦又は妊娠していると思われる人」の使用しない成分として挙げられていません。ただし、グリチルリチン酸の大量摂取では偽アルドステロン症(体内の塩分や水分の調節が乱れることで起こる状態)のおそれがあり、別の注意が必要です。
この成分は、設問で問われている「妊婦又は妊娠していると思われる人」の使用しない成分として挙げられていません。ただし、グリチルリチン酸の大量摂取では偽アルドステロン症(体内の塩分や水分の調節が乱れることで起こる状態)のおそれがあり、別の注意が必要です。
誤答の選択肢との照合
- 2は「c:誤・d:正」としており、cとdが正解の正誤と異なります。
- 3は「c:誤」としており、cが正解の正誤と異なります。
- 4は「a:誤・b:誤」としており、aとbが正解の正誤と異なります。
- 5は「a:誤・c:誤・d:正」としており、a・c・dが正解の正誤と異なります。
よくある誤解
- アスピリンは妊婦全般の欄にあると思い込むことがあります。手引きでは、特に「出産予定日12週以内の妊婦」の欄に挙げられています。
- 女性ホルモン成分と、グリチルリチン酸二カリウムを混同するのは誤りです。妊婦等の使用しない成分として示されているのはエチニルエストラジオールです。
- 成分に何らかの注意があることと、この設問の「妊婦等は使用しない」という注意に該当することは、同じではありません。
補足コラム
妊婦に関する注意は、理由と対象をセットで覚えましょう。
- ヒマシ油類:腸の急激な動きが流産・早産を誘発するおそれ
- エチニルエストラジオール:妊娠中の女性ホルモン成分の摂取と、胎児の先天性異常の報告
- アスピリン:出産予定日12週以内の使用を避ける。妊娠期間や胎児、分娩時出血への影響のおそれ
一方、グリチルリチン酸二カリウムでは、偽アルドステロン症など別の注意点が問われます。注意の種類を分けて整理してください。
FAQ
Q. アスピリンは、出産予定日12週以内でなければ妊婦への注意は不要ですか?
A. この問題で問われているのは、添付文書等の「使用しないこと」に記載する対象の整理です。アスピリンについて手引きが示しているのは、出産予定日12週以内の使用を避けるという注意です。
A. この問題で問われているのは、添付文書等の「使用しないこと」に記載する対象の整理です。アスピリンについて手引きが示しているのは、出産予定日12週以内の使用を避けるという注意です。
Q. グリチルリチン酸二カリウムがこの欄にないなら、妊娠中に使ってよいと判断できますか?
A. いいえ。この問題の正誤だけから、妊娠中の使用可否を判断することはできません。医薬品の使用について確認が必要な場合は、薬剤師や医師に相談してください。
A. いいえ。この問題の正誤だけから、妊娠中の使用可否を判断することはできません。医薬品の使用について確認が必要な場合は、薬剤師や医師に相談してください。
関連キーワード: 妊婦、ヒマシ油類、エチニルエストラジオール、アスピリン、グリチルリチン酸二カリウム、偽アルドステロン症

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