登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問19
問題文
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a CJD訴訟とは、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
b CJD訴訟は、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設等される契機のひとつとなった。
c CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
d CJDは、細菌でもウイルスでもない脂質の一種であるプリオンが原因とされている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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CJD訴訟とプリオン【登録販売者解説】
正解の理由
ヒト乾燥硬膜を介したCJD被害と、原因となるプリオンの性質を区別します。
正しい組合せは3です。記述は a:正、b:正、c:正、d:誤 です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の、CJD訴訟と医薬品による健康被害に関する記述です。
解法ステップ
- aの「ヒト乾燥硬膜」と、CJD訴訟の被害との関係を確認します。
- bの「生物由来製品による感染等被害救済制度」が、CJD訴訟後の制度整備に関係するかを見ます。
- cの「認知症に類似した症状」「死に至る重篤な神経難病」が、CJDの説明と合うかを確かめます。
- dの「脂質」に注目します。プリオンはタンパク質の一種なので、この語が誤りです。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい記述です。
CJD訴訟は、脳外科手術などで使われていたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患(りかん)したことに対する損害賠償訴訟です。硬膜(こうまく)は、脳や脊髄を包む膜の一つです。 -
b:正しい記述です。
CJD訴訟の和解に際し、生物由来の医薬品などによる被害の救済制度を早期に創設することが示されました。その後、2002年の薬事法改正に伴い、生物由来製品感染等被害救済制度が創設されました。 -
c:正しい記述です。
CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病です。病気の進行と症状の特徴を述べています。 -
d:誤った記述です。
×「脂質の一種」→ ○「タンパク質の一種」
プリオンは、細菌でもウイルスでもなく、タンパク質の一種です。「脂質」と「タンパク質」の取り違えが誤りです。
各組合せでは、1はc・d、2はa・b、4はb、5はa・c・dの正誤が、正しい記述の判定と異なります。
よくある誤解
- 「細菌でもウイルスでもない」だけを覚え、プリオンを脂質と取り違えることがあります。正しくはタンパク質の一種です。
- CJD訴訟の原因を、一般的な感染症の流行と混同しないようにしましょう。ここでは、ヒト乾燥硬膜を介した感染被害が問われています。
- 「訴訟が制度創設の契機のひとつ」という記述を、「訴訟の直後に制度が創設された」と読み替えないようにしましょう。手引きでは、和解に際しての誓約と、その後の制度創設が説明されています。
補足コラム
生物由来製品感染等被害救済制度は、生物由来製品を適正に使用したにもかかわらず、それを介した感染などによる健康被害が生じた場合の救済を目的とする制度です。一般の医薬品による副作用被害を救済する制度とは、対象となる健康被害の原因が異なります。
FAQ
Q. プリオンは、細菌やウイルスの仲間ですか?
A. いいえ。手引きでは、プリオンは細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種とされています。
A. いいえ。手引きでは、プリオンは細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種とされています。
Q. ヒト乾燥硬膜は、なぜCJD訴訟と関係するのですか?
A. 原料がプリオンに汚染されていた場合に、脳外科手術で移植された人にCJDが発生したためです。
A. 原料がプリオンに汚染されていた場合に、脳外科手術で移植された人にCJDが発生したためです。
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