登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問25
問題文
解熱鎮痛薬(生薬成分を除く。)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すことを目的とする。
b 飲酒によって、解熱鎮痛薬による胃腸障害が増強する可能性がある。
c アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用がある。
d アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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解熱鎮痛薬の目的と注意点【登録販売者解説】
正解の理由
解熱鎮痛薬は、原因を治す薬ではなく、発熱や痛みを一時的に和らげる薬です。
正しい組合せは3です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「根本的に治す」に注目します。解熱鎮痛薬は、原因ではなく発熱や痛みを緩和する薬です。
- bの「飲酒」と「胃腸障害」の組合せを確認します。アルコールは胃腸障害を強める可能性があります。
- cはアスピリンの血液を凝固(ぎょうこ)しにくくする作用、dはアスピリン喘息(ぜんそく)が他の解熱鎮痛成分でも起こり得る点を確認します。
- aだけが誤りで、b・c・dが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述 a
×「病気や外傷を根本的に治す」→ ○「発熱や痛みを緩和する」
解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではありません。症状を一時的に抑える対症療法(原因そのものではなく、症状を和らげる治療)に用いられます。
記述 b
正しい記述です。アルコールによって胃の粘膜が荒れ、アスピリンやイブプロフェンなどによる胃腸障害が強まることがあります。解熱鎮痛薬の服用中は飲酒を避けることとされています。
記述 c
正しい記述です。アスピリンには、血液を凝固しにくくさせる作用があります。手引きでは、医療用医薬品のアスピリンが血栓の予防に用いられることにも触れています。
記述 d
正しい記述です。アスピリン喘息は、アスピリンだけに特有の副作用ではありません。他の解熱鎮痛成分でも起こる可能性があります。
誤答の組合せ
- 選択肢1は、aを正、bを誤、dを誤としている点が違います。aは誤り、bとdは正しい記述です。
- 選択肢2は、aを正、bを誤、cを誤としている点が違います。aは誤りで、bとcは正しい記述です。
- 選択肢4は、cを誤としている点が違います。アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があります。
- 選択肢5は、bを誤としている点が違います。飲酒により、解熱鎮痛薬による胃腸障害が強まる可能性があります。
よくある誤解
- 「解熱・鎮痛」と聞いて、原因となる病気まで治すと思い込むことがあります。薬が抑えるのは、発熱や痛みなどの症状です。
- 「アスピリン喘息」という名前から、アスピリンだけで起こると考えがちです。「特有ではない」という部分が、正誤を分けるポイントです。
- 飲酒による影響を肝機能への影響だけと考え、胃腸障害への影響を見落とすことがあります。
補足コラム
解熱鎮痛薬は、発熱や痛みを引き起こす原因を取り除く薬ではありません。症状を一時的に抑える薬であることを押さえましょう。また、飲酒は胃腸障害を強めるほか、アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響し、副作用を起こしやすくするおそれがあります。
FAQ
アスピリンの血液を凝固しにくくする作用は、解熱鎮痛薬としての作用と同じですか?
別の作用として整理します。設問では「血液を凝固しにくくさせる作用があるか」が問われています。
別の作用として整理します。設問では「血液を凝固しにくくさせる作用があるか」が問われています。
飲酒による胃腸障害の増強は、アスピリンだけの話ですか?
いいえ。手引きでは、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリンなどでも、アルコールによって胃腸障害が増強することが示されています。
いいえ。手引きでは、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリンなどでも、アルコールによって胃腸障害が増強することが示されています。
関連キーワード: 解熱鎮痛薬、対症療法、アスピリン、飲酒、胃腸障害、アスピリン喘息

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