登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問26
問題文
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。
b 釣藤散は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。
c 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。
d 芍薬甘草湯は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
鎮痛に用いる漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)は記述どおり、釣藤散(ちょうとうさん)・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は症状の説明が入れ替わっています。
正しい組合せは1です。記述は、aが正、bが誤、cが正、dが誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- aの「手足の冷え・肩こり・みぞおちの膨満」と、呉茱萸湯の組合せを確認します。
- bの「筋肉の急激な痙攣(けいれん)」に注目します。この特徴は、釣藤散ではなく別の処方に結びつきます。
- cの「汗が出る・手足が冷えてこわばる・尿量が少ない」と、桂枝加朮附湯の組合せを確認します。
- dの「慢性の頭痛・めまい・肩こり」は釣藤散の特徴です。処方名が合っているか、症状だけでなくセットで見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足の冷えや肩こりがあり、ときにみぞおちが膨満する人の頭痛などに用いられます。頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりも目印です。 -
b:誤りです。
× 釣藤散 → ○ 芍薬甘草湯
「筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるものの、こむらがえり・筋肉の痙攣・腹痛・腰痛」は、体力に関わらず使用できる芍薬甘草湯の特徴です。釣藤散は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛・めまい・肩こりなどがある人に用いられます。 -
c:正しいです。
桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出て、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ない人の関節痛・神経痛に用いられます。「汗が出る」「手足の冷えとこわばり」が見分ける手がかりです。 -
d:誤りです。
× 芍薬甘草湯 → ○ 釣藤散
「体力中等度で、慢性に経過する頭痛・めまい・肩こりなどがある人」という説明は、釣藤散の特徴です。芍薬甘草湯は、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みなどに用いられます。
組合せの違いも確認しましょう。選択肢2はa・b、選択肢3はa・d、選択肢4はb・c、選択肢5はc・dの正誤が、正しい組合せと異なります。
よくある誤解
-
処方名と症状の組合せを見ず、症状だけで判断する
bとdは、釣藤散と芍薬甘草湯の説明が入れ替わっています。処方名・体力の区分・特徴的な症状を一組で覚えます。 -
「頭痛」があれば同じ処方だと考える
呉茱萸湯と釣藤散は、どちらも頭痛に関係します。冷えやみぞおちの膨満が手がかりなら呉茱萸湯、慢性の頭痛にめまい・肩こりを伴う説明なら釣藤散です。 -
体力区分を読み飛ばす
「体力中等度以下」「体力虚弱」「体力に関わらず」は、それぞれ処方を見分ける重要な語句です。
補足コラム
芍薬甘草湯は、症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避けるとされています。手引きでは、まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎(肺に炎症が起こる病気)、うっ血性心不全などが生じることも示されています。
FAQ
「体力に関わらず使用できる」は、体力虚弱の人にも使えるという意味ですか?
体力の区分を示す手引き上の表現です。個々の人に使えるかどうかを、この表現だけで判断するものではありません。
体力の区分を示す手引き上の表現です。個々の人に使えるかどうかを、この表現だけで判断するものではありません。
関連キーワード: 呉茱萸湯、釣藤散、桂枝加朮附湯、芍薬甘草湯、体力区分、漢方処方製剤

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
