登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問29
問題文
乗物酔い防止薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a ジフェニドール塩酸塩は、前庭神経の調節作用と内耳への血流改善作用を示す。
b メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間が短い。
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管緊張低下作用を示す。
d ジプロフィリンは、脳の興奮を抑制するキサンチン系成分である。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
乗物酔い防止薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ジフェニドールとスコポラミンは記述どおり、メクリジンは作用が長く、ジプロフィリンは脳を興奮させます。
正しい組合せは3です。記述は、aが正、bが誤、cが正、dが誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の乗物酔い防止薬に関する項目です。
解法ステップ
- aは「前庭神経の調節」と「内耳への血流改善」がジフェニドールの作用として示されているか確認します。
- bは、メクリジンの「作用の持続時間」に注目します。「短い」か「長い」かが判断の分かれ目です。
- cは、スコポラミンの作用部位を「中枢」と「末梢」に分けて確認します。
- dは、ジプロフィリンが脳の働きを「抑える」のか「興奮させる」のかを見ます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 ジフェニドール塩酸塩は、前庭(ぜんてい:内耳にある、体の傾きや動きを感じ取る部分)と脳を結ぶ前庭神経を調節し、内耳への血流を改善します。
- b:誤りです。
×「作用の持続時間が短い」→ ○「作用が現れるのが遅く、持続時間が長い」
メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い成分です。「短い」への書き換えに注意します。 - c:正しいです。 スコポラミン臭化水素酸塩水和物などの抗コリン成分は、中枢で自律神経系(意識しなくても体の働きを調節する仕組み)の混乱を軽減し、末梢では消化管の緊張を低下させます。
- d:誤りです。
×「脳の興奮を抑制する」→ ○「脳に軽い興奮を起こさせる」
ジプロフィリンはキサンチン系成分です。脳を軽く興奮させ、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減する目的で配合されます。
よくある誤解
- 「持続時間が短い」をメクリジンに結びつけるひっかけです。手引きでは、作用が現れるのは遅く、持続時間は長いとされています。
- 「酔いを抑える薬だから、配合成分は脳の働きを抑える」と考えがちです。ジプロフィリンは、脳を軽く興奮させる成分です。
- スコポラミンの作用を中枢だけに限定しないようにします。中枢と末梢の両方の作用が記述されています。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、延髄(えんずい)にある嘔吐中枢(おうとちゅうすう)への刺激や、内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用があります。乗物酔い防止薬では、成分ごとに異なる働きが組み合わされています。
FAQ
Q. スコポラミンの作用時間が短いのはなぜですか?
A. 肝臓で速やかに代謝されるためです。なお、脳内には移行しやすい成分とされています。
A. 肝臓で速やかに代謝されるためです。なお、脳内には移行しやすい成分とされています。
Q. ジプロフィリンは抗ヒスタミン成分ですか?
A. いいえ。キサンチン系成分です。抗ヒスタミン成分とは分類も作用も異なります。
A. いいえ。キサンチン系成分です。抗ヒスタミン成分とは分類も作用も異なります。
関連キーワード: ジフェニドール塩酸塩、メクリジン塩酸塩、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ジプロフィリン、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、キサンチン系成分

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
