戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問38


問題文

胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 下痢を伴う腹痛の場合、基本的に下痢への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状ではない。 b チキジウム臭化物には、胃液分泌を抑える作用はない。 c ブチルスコポラミン臭化物は、アセチルコリンと受容体の反応を妨げる。 d オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正

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胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

胃腸鎮痛鎮痙薬では、下痢時は下痢への対処を優先し、抗コリン成分はアセチルコリンの働きを抑えます。オキセサゼインには胃液分泌を抑える作用もあります。
正しい組合せは 3 です。記述は a:正、b:誤、c:正、d:正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸鎮痛鎮痙薬の項です。

解法ステップ

  1. aは「下痢を伴う腹痛」の扱いに注目します。手引きでは、下痢への対処を基本的に優先するとしています。
  2. b・cは、どちらも抗コリン成分の作用に関する記述です。「胃液分泌を抑える作用はない」という断定と、「アセチルコリンと受容体の反応を妨げる」という説明を確認します。
  3. dは、オキセサゼインの作用を確認します。局所麻酔作用だけでなく、胃液分泌を抑える作用もあるとされています。
  4. 正誤の並びが「a正・b誤・c正・d正」と一致する組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

a 下痢を伴う腹痛の場合、基本的に下痢への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状ではない。
正しい記述です。下痢に伴う腹痛では、腹痛だけを抑えるのではなく、基本的に下痢への対処が優先されます。そのため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状ではありません。
b チキジウム臭化物には、胃液分泌を抑える作用はない。
×「作用はない」→ ○「作用がある」
誤りです。チキジウム臭化物は抗コリン成分です。抗コリン成分は、胃痛や腹痛を鎮めるほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられます。「作用はない」とするのが誤りです。
c ブチルスコポラミン臭化物は、アセチルコリンと受容体の反応を妨げる。
正しい記述です。ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分で、アセチルコリンの働きを抑えます。受容体とは、体の細胞が情報を受け取る部分です。抗コリン成分は、アセチルコリンが受容体に作用するのを妨げることで、消化管の緊張を低下させます。
d オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。
正しい記述です。局所麻酔作用とは、使用した部位の痛みを感じにくくする作用です。オキセサゼインには、この作用に加えて胃液分泌を抑える作用もあるとされています。
組合せの確認
  • 1は、a・b・cの正誤が正しい組合せと異なります。
  • 2は、a・b・dの正誤が正しい組合せと異なります。
  • 4は、dの正誤が正しい組合せと異なります。
  • 5は、b・cの正誤が正しい組合せと異なります。
  • 3は、a正・b誤・c正・d正がすべて一致します。

よくある誤解

  • 「胃腸鎮痛鎮痙薬」という名前から、腹痛があれば下痢を伴っていても使う、と考えてしまうことがあります。下痢を伴う腹痛では、基本的に下痢への対処が優先です。
  • 「胃液分泌を抑えるのはオキセサゼインだけ」と思い込まないようにしましょう。抗コリン成分についても、胃酸過多や胸やけへの効果が期待されます。
  • 「オキセサゼインは局所麻酔作用のみ」という省略にも注意しましょう。手引きは、胃液分泌を抑える作用も挙げています。

補足コラム

抗コリン成分は、消化管だけでなく、体のほかの部分にも作用することがあります。そのため、口渇、便秘、排尿困難、目のかすみなどの副作用が現れることがあります。抗コリン成分を含む医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
また、局所麻酔成分は痛みを感じにくくするため、重大な消化器疾患や状態の悪化を見過ごすおそれがあります。長期間にわたって漫然と使用することは避けるとされています。

FAQ

抗コリン成分は、胃腸以外にも作用するのですか?
はい。副交感神経の働きを抑える作用は消化管に限られないため、口渇や目のかすみなどが現れることがあります。
胃腸鎮痛鎮痙薬に局所麻酔成分が配合されるのはなぜですか?
消化管の粘膜や平滑筋に対する麻酔作用によって、鎮痛や鎮痙(ちんけい:けいれんを鎮めること)の効果が期待されるためです。

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