戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問40


問題文

次の成分の一般用医薬品の高コレステロール改善薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 6カプセル中: 成分 分量 パンテチン 375 mg 大豆油不けん化物(ソイステロール) 600 mg トコフェロール酢酸エステル 100 mg ルチン 60 mg ピリドキシン塩酸塩 10 mg
a コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成する成分が含まれている。 b 高密度リポタンパク質(HDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用をもつ成分が含まれている。 c 尿が黄色くなる成分が含まれている。 d 血中コレステロール異常を改善することにより、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなど、痩身効果を目的とする医薬品である。

選択肢

1:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤(正解)

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高コレステロール改善薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

大豆油不けん化物はコレステロールの吸収を抑え、リボフラビンは尿を黄色くすることがありますが、この成分表にリボフラビンはありません。
5が正解です。a〜dはすべて誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「高コレステロール改善薬」です。

解法ステップ

  1. まず、成分表に「リボフラビン」があるか確認します。尿が黄色くなる説明と結びつく成分ですが、この成分表にはありません。
  2. 大豆油不けん化物(ソイステロール)の作用は「腸管でのコレステロール吸収を抑えること」です。aの「コレステロールと結合してエステルを形成」とは別の説明です。
  3. bは「HDLの異化排泄」「LDL産生を高める」という方向に注目します。高コレステロール改善の説明として適切かを見ます。
  4. dは、薬の目的がコレステロール異常の改善なのか、痩身(そうしん)なのかを区別します。

選択肢別の誤答解説

a

×「コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成する」→ ○「大豆油不けん化物は腸管におけるコレステロールの吸収を抑える」
大豆油不けん化物は、高コレステロール改善成分です。ただし、手引きに示されている作用は、腸管でのコレステロールの吸収を抑えることです。設問の「コレステロールと結合してエステルを形成する」という説明とは異なります。

b

×「HDL等の異化排泄を促進」「LDL産生を高める」
HDL(高密度リポタンパク質)は、末梢組織(体の各部)のコレステロールを取り込んで肝臓へ運びます。一方、LDL(低密度リポタンパク質)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へ運びます。したがって、「LDL産生を高める」という説明は、高コレステロール改善薬の作用として適切ではありません。

c

×「尿が黄色くなる成分が含まれている」→ ○「リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがある」
尿が黄色くなることがあるのは、リボフラビン(ビタミンB₂)です。この成分表に記載されているのはピリドキシン塩酸塩(ビタミンB₆)であり、リボフラビンではありません。なお、リボフラビンによる尿の黄色化は、使用中止が必要な異常ではないとされています。

d

×「痩身効果を目的とする医薬品」→ ○「血中コレステロール異常の改善などを目的とする医薬品」
高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善などを目的として使われます。結果として生活習慣病の予防につながることはありますが、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではありません。

組合せの確認

  • 選択肢1は、a〜cを誤り、dを正しいとしています。dも誤りなので不正解です。
  • 選択肢2は、a・b・dを誤り、cを正しいとしています。cも誤りなので不正解です。
  • 選択肢3は、a・c・dを誤り、bを正しいとしています。bも誤りなので不正解です。
  • 選択肢4は、b〜dを誤り、aを正しいとしています。aも誤りなので不正解です。
  • すべてを誤りとする5が正解です。

よくある誤解

  • 「尿が黄色くなる」という知識だけで、成分表にないリボフラビンを含むと判断してしまうことがあります。まず成分名を照合しましょう。
  • 大豆油不けん化物と、コレステロールに関係する別の成分の作用を混同しやすいです。大豆油不けん化物は「腸管での吸収を抑える」と覚えます。
  • 「コレステロール改善」と「痩身」を同じ目的だと考えがちですが、改善薬の目的は血中コレステロール異常の改善です。

補足コラム

この成分表にある成分のうち、手引きでは次のように整理されています。
  • 大豆油不けん化物(ソイステロール):腸管でのコレステロール吸収を抑えます。
  • トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE):末梢血管の血行を促進する作用があり、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和などを目的に用いられます。
  • リボフラビン:摂取によって尿が黄色くなることがあります。今回の成分表には含まれていません。

FAQ

高コレステロール改善薬を使えば、食事や運動の見直しは不要ですか?
いいえ。手引きでは、使用による対処は食事療法・運動療法の補助的な位置づけとされています。
HDLとLDLは、何を運ぶものですか?
HDLは末梢組織から肝臓へ、LDLは肝臓から末梢組織へ、主にコレステロールを運びます。

関連キーワード: 高コレステロール改善薬、大豆油不けん化物、リボフラビン、HDL、LDL、トコフェロール酢酸エステル
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