登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問43
問題文
婦人薬として用いられる生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a サフラン、コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して用いられる。
b 加味逍遙散、桃核承気湯は、構成生薬としてカンゾウを含まない。
c 温経湯は、体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれに適すとされる。
d 桂枝茯苓丸は、体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすいものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに適すとされる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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婦人薬の生薬と漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:サフラン・コウブシは月経を促す目的でも用いられ、温経湯(うんけいとう)は体力中等度以下、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は体力虚弱に用いられます。
正しい組合せは4です。各記述は、aが正、bが誤、cが正、dが誤です。根拠は、手引き「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」の第3章「主な医薬品とその作用」にある婦人薬の生薬成分・漢方処方製剤の説明です。
解法ステップ
- aは「サフラン、コウブシ」と「滞っている月経を促す作用」の組合せを確認します。
- bは、加味逍遙散(かみしょうようさん)と桃核承気湯(とうかくじょうきとう)がカンゾウを含む処方として挙げられているかを見ます。
- cは「温経湯」と、体力区分「中等度以下」および症状の組合せを照らします。
- dは「体力虚弱・冷え症・貧血の傾向・疲労しやすい」という特徴が、どの処方の説明に当たるかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
サフランとコウブシは、鎮静・鎮痛のほか、滞っている月経を促す作用を期待して用いられます。 -
b 誤りです。
×「カンゾウを含まない」→ ○「カンゾウを含む」
加味逍遙散と桃核承気湯は、構成生薬としてカンゾウを含む処方に挙げられています。 -
c 正しいです。
温経湯は、体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾く人の月経不順などに用いられるとされています。設問にある症状の組合せも手引きの説明に合っています。 -
d 誤りです。
×「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」→ ○「当帰芍薬散」
「体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすい」という特徴と、月経不順・月経異常などの適応は、手引きでは当帰芍薬散の説明です。処方名と説明が入れ替えられています。
組合せの確認:
選択肢1はb・c、選択肢2はd、選択肢3はa・b・c、選択肢5はa・dの正誤が正しい組合せと異なります。a正・b誤・c正・d誤の組合せに合うのは4です。
選択肢1はb・c、選択肢2はd、選択肢3はa・b・c、選択肢5はa・dの正誤が正しい組合せと異なります。a正・b誤・c正・d誤の組合せに合うのは4です。
よくある誤解
- 「カンゾウを含まない」という否定表現を見落とすことがあります。処方名だけで判断せず、「含む/含まない」を正確に確認します。
- 症状の説明が合っていても、処方名まで正しいとは限りません。 dは、当帰芍薬散の特徴を桂枝茯苓丸の説明として置き換えています。
- 体力区分を読み飛ばすことにも注意します。漢方処方では、症状だけでなく「体力中等度以下」「体力虚弱」なども見分ける手がかりです。
補足コラム
この問題に出てくる処方は、体力区分と特徴的な症状をセットで覚えると整理しやすくなります。
- 温経湯:体力中等度以下/手足がほてり、唇が乾く
- 桃核承気湯:体力中等度以上/のぼせて便秘しがち
- 当帰芍薬散:体力虚弱/冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすい
「症状は合っているが処方名が違う」という入れ替え問題では、体力区分も手がかりになります。
FAQ
Q. 「こしけ」とは何ですか?
A. おりもののことです。温経湯の適応症状の一つとして手引きに記載されています。
A. おりもののことです。温経湯の適応症状の一つとして手引きに記載されています。
Q. カンゾウを含む漢方処方では、何に注意しますか?
A. カンゾウを含有する医薬品に共通する留意点があります。複数の医薬品を使う場合は、成分が重複する可能性に注意し、必要に応じて薬剤師や医師に相談します。
A. カンゾウを含有する医薬品に共通する留意点があります。複数の医薬品を使う場合は、成分が重複する可能性に注意し、必要に応じて薬剤師や医師に相談します。
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