戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問44


問題文

60歳男性が、アレルギー性鼻炎によるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状があるため、次の成分の一般用医薬品の内服薬を購入する目的で店舗を訪れた。6錠中:成分 分量 d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 6 mg ベラドンナ総アルカロイド 0.6 mg フェニレフリン塩酸塩 30 mg この男性に対する登録販売者の説明について、適切なものの組合せを選べ。
a 眠気を促す成分が含まれているため、服用後は、乗物又は機械類の運転操作を避けるように説明した。 b 5~6日間使用しても症状の改善が見られない場合には、服用を中止し、医師の診療を受けるよう説明した。 c コリン作用(アセチルコリンに類似した作用)を示す成分が含まれているため、排尿困難の症状や緑内障の診断を受けているならば、服用前に治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するよう説明した。 d 下痢を起こしやすい成分が含まれていると説明した。

選択肢

1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)

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鼻炎用内服薬の成分と注意【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:クロルフェニラミンは眠気に注意し、抗ヒスタミン成分の使用後は運転を避けます。
適切なのは、1の(a、b)です。aは正しく、bも適切な説明です。cは作用の向きが誤っており、dも成分の作用について誤っています。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の鼻炎用内服薬に関する項目です。手引き(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」)では、抗ヒスタミン成分による眠気や、使用上の注意が示されています。

解法ステップ

  1. d-クロルフェニラミンマレイン酸塩に注目します。これは抗ヒスタミン成分なので、眠気と運転操作への注意を結びつけます。
  2. 「5~6日間使用しても改善がない場合」という期間の説明を確認します。鼻炎用内服薬の使用を続けず、医師の診療を受ける説明は適切です。
  3. cの「コリン作用」に注目します。抗ヒスタミン成分で問題になるのは、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用です。
  4. dは、配合成分が下痢を起こしやすくするかを確認します。抗コリン作用で代表的なのは、口渇や便秘などです。

選択肢別の誤答解説

記述 a

正しい説明です。d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンの働きを抑えると眠気が促されるため、服用後は乗物や機械類の運転操作を避けます。

記述 b

正しい説明です。5~6日間使用しても症状が改善しない場合は、服用を中止して医師の診療を受けるよう説明します。

記述 c

× コリン作用(アセチルコリンに類似した作用)→ ○ 抗コリン作用(アセチルコリンの働きを抑える作用)
配合されている抗ヒスタミン成分には、抗コリン作用があります。排尿困難(はいにょうこんなん)や緑内障(りょくないしょう)の診断を受けている人に、使用前の相談を勧める点は大切ですが、「コリン作用」としたところが誤りです。

記述 d

誤りです。抗ヒスタミン成分やベラドンナ総アルカロイドに関連して注意する副作用として、口渇や便秘などがあります。「下痢を起こしやすい成分が含まれている」という説明は適切ではありません。

組合せの確認

  • 2(a、c):cを含み、bを含まないため誤りです。
  • 3(b、c):cを含み、aを含まないため誤りです。
  • 4(b、d):dを含み、aを含まないため誤りです。
  • 5(c、d):c・dを含み、a・bを含まないため誤りです。

よくある誤解

  • 「排尿困難や緑内障の人は相談」という注意が正しくても、作用を「コリン作用」と書き換えると誤りです。抗コリン作用は、アセチルコリンの働きを抑える作用です。
  • 「下痢」と「便秘」の取り違えに注意します。この問題では、抗コリン作用に関連する副作用として便秘がポイントです。
  • 眠気が起きるかどうかだけでなく、服用後の運転操作を避けるという説明までセットで覚えます。

補足コラム

鼻炎用内服薬には、抗ヒスタミン成分のほか、鼻粘膜(びねんまく)の充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分、鼻汁分泌やくしゃみを抑える抗コリン成分などが組み合わされることがあります。成分の分類と作用を結びつけると、注意事項も整理しやすくなります。

FAQ

抗ヒスタミン成分と抗コリン成分は、同じものですか?
別の分類です。ただし、手引きでは抗ヒスタミン成分にも抗コリン作用があるとされています。成分の分類と、成分が持つ作用を分けて覚えましょう。
抗コリン作用では、どのような副作用に注意しますか?
口渇や便秘、排尿困難などです。これらは、アセチルコリンの働きが抑えられることと関連します。

関連キーワード: 鼻炎用内服薬、抗ヒスタミン成分、抗コリン作用、運転操作、排尿困難
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