登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問61
問題文
消化酵素に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 唾液腺から分泌される唾液には、デンプンをアミノ酸に分解する消化酵素が含まれる。
b 胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸により、タンパク質を半消化するペプシンとなる。
c 膵液に含まれるトリプシノーゲンは、消化管内で半消化されたタンパク質をさらに細かく消化するトリプシンに変換される。
d 脂質(トリグリセリド)は、膵液に含まれるエレプシンにより分解され、小腸粘膜より吸収される。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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消化酵素の分解対象【登録販売者解説】
正解の理由
唾液アミラーゼはデンプンをデキストリンや麦芽糖に分解し、脂質はリパーゼで分解します。
正しい組合せは2です。aは誤、bは正、cは正、dは誤です。根拠は厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する記述です。
解法ステップ
- aの「デンプンをアミノ酸に分解」に注目します。デンプンは炭水化物であり、アミノ酸に分解されるのはタンパク質です。
- bの「ペプシノーゲン」「胃酸」「ペプシン」のつながりを確認します。胃酸によってペプシノーゲンがペプシンになります。
- cは「トリプシノーゲンからトリプシンへ」の変換を確認します。
- dは「脂質」と「エレプシン」の組合せに注目します。脂質を分解する消化酵素はリパーゼです。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a 誤
× デンプンをアミノ酸に分解 → ○ デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解
唾液に含まれるプチアリン(唾液アミラーゼ)は、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。アミノ酸は、タンパク質が分解されてできるものです。 -
b 正
胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンになります。ペプシンはタンパク質を消化し、半消化された状態はペプトンと呼ばれます。 -
c 正
膵液(すいえき)に含まれるトリプシノーゲンは、消化管内でトリプシンに変換されます。トリプシノーゲンは、トリプシンの前駆体(活性を持つ酵素になる前の物質)です。 -
d 誤
× 脂質をエレプシンで分解 → ○ 脂質をリパーゼで分解
トリグリセリド(中性脂肪)は、消化酵素のリパーゼによって分解されます。エレプシンは空腸の腸管粘膜上にある消化酵素で、半消化されたタンパク質をアミノ酸まで分解します。
組合せの照合
- 選択肢1は、aを正、bを誤としています。実際はaが誤、bが正なので、この2つが一致しません。
- 選択肢3は、bを誤、dを正としています。実際はbが正、dが誤なので、この2つが一致しません。
- 選択肢4は、aを正、cを誤としています。実際はaが誤、cが正なので、この2つが一致しません。
- 選択肢5は、aを正、bを誤、cを誤、dを正としています。a〜dのすべてが実際の正誤と一致しません。
- **選択肢2**は、aを誤、bを正、cを正、dを誤としており、各記述の正誤と一致します。
よくある誤解
- 「消化酵素は食物をすべて同じように分解する」と考えないようにしましょう。酵素ごとに、働きかける栄養素が異なります。
- 「タンパク質」と「炭水化物」の分解産物を入れ替えるひっかけに注意します。アミノ酸はタンパク質の分解に関係します。
- 「脂質の分解」と「タンパク質の分解」を混同しないようにしましょう。エレプシンはタンパク質、リパーゼは脂質に関係します。
補足コラム
消化酵素は「何を分解するか」で整理すると覚えやすくなります。
FAQ
「半消化されたタンパク質」と「アミノ酸」は同じものですか?
同じではありません。胃ではペプシンによってタンパク質が半消化されます。さらに小腸では、エレプシンなどの働きでアミノ酸まで分解されます。
同じではありません。胃ではペプシンによってタンパク質が半消化されます。さらに小腸では、エレプシンなどの働きでアミノ酸まで分解されます。
唾液の消化酵素は、デンプンをすぐアミノ酸にするのですか?
いいえ。唾液中のプチアリンは、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。デンプンとアミノ酸の組合せは誤りです。
いいえ。唾液中のプチアリンは、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。デンプンとアミノ酸の組合せは誤りです。
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