登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問66
問題文
目に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 涙液にはリゾチームや免疫グロブリン等が含まれており、角膜や結膜を感染から防ぐ役割がある。
b 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、遠くの物を見るときには丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。
c 目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼(まぶた)の裏側も赤くなる。
d 眼精疲労は、眼筋の疲労や、毛様体の疲労、涙液の供給不足等により生じ、全身症状を伴わない生理的な目の疲れである。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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目の構造と眼精疲労【登録販売者解説】
正解の理由
涙液は感染防御に役立ち、水晶体の厚みは見る距離によって変わります。結膜の充血は白目とまぶたの裏側に現れ、眼精疲労には肩こりや頭痛などを伴うことがあります。
正しい組合せは4です。記述aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の目の構造・機能と眼精疲労の項目です。
解法ステップ
- aは「リゾチームや免疫グロブリン」「感染から防ぐ」に注目します。涙液の働きに関する記述です。
- bは「遠く」「近く」と、水晶体が「丸く厚みが増す」「扁平になる」の組合せを確認します。距離と形の対応が判断のポイントです。
- cは、結膜の充血が起こる範囲に注目します。「白目だけでなく、眼瞼の裏側も赤くなる」という説明を確認します。
- dは「全身症状を伴わない」に注目します。眼精疲労の説明と合うかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正
涙液にはリゾチームや免疫グロブリンなどが含まれ、角膜(かくまく)や結膜(けつまく)を感染から守ります。涙液は、目の表面をうるおすだけでなく、防御にも役立っています。 -
b:誤
×「遠くの物を見るときに丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平」→ ○「近くの物を見るときに丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平」
水晶体の厚みを変えることで、見る物に焦点を合わせます。毛様体(もうようたい)は水晶体の周りにあり、その収縮・弛緩によって水晶体の形が変わります。 -
c:正
目の充血は、血管が拡張して赤く見える状態です。結膜の充血では、白目の部分だけでなく、眼瞼(がんけん、まぶた)の裏側も赤くなります。 -
d:誤
×「眼精疲労=全身症状を伴わない生理的な目の疲れ」→ ○「慢性的な目の疲れに、肩こりや頭痛などの全身症状を伴う状態」
眼精疲労(がんせいひろう)は、目の調節機能が合わないことや、神経性の疲労、睡眠不足、栄養不良などが要因となることがあります。「全身症状を伴わない」という説明は当てはまりません。
よくある誤解
- 水晶体の厚みについて、「遠く」と「近く」の対応を逆にする誤りがあります。近くを見るときは厚く、遠くを見るときは扁平です。
- 眼精疲労を、単なる目の疲れと同じ意味だと思いがちです。問題では「全身症状を伴わない」と、眼精疲労の特徴を反対に書き換えています。
- 「結膜の充血」を白目だけの赤みと考える誤りがあります。まぶたの裏側も赤くなる点が見分けどころです。
補足コラム
結膜と強膜(きょうまく)は、充血の見え方で区別できます。結膜の充血では白目に加えて眼瞼の裏側も赤くなります。一方、強膜が充血した場合は、眼瞼の裏側は赤くならず、白目がピンク味を帯びます。
FAQ
Q. 涙液は感染を防ぐ以外に、どのような働きがありますか?
A. 異物や刺激性の化学物質を洗い流す、角膜に酸素や栄養分を供給する、角膜の表面を滑らかに保つなどの働きがあります。
A. 異物や刺激性の化学物質を洗い流す、角膜に酸素や栄養分を供給する、角膜の表面を滑らかに保つなどの働きがあります。
Q. 水晶体が透明であることには、どのような意味がありますか?
A. 光が水晶体を通り、網膜に焦点を結ぶために必要です。水晶体には血管が通っておらず、栄養分や酸素は房水から供給されます。
A. 光が水晶体を通り、網膜に焦点を結ぶために必要です。水晶体には血管が通っておらず、栄養分や酸素は房水から供給されます。
関連キーワード: 涙液、結膜充血、水晶体、毛様体、眼精疲労

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