登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問67
問題文
鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
b 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
c 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて、線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
d 鼓膜まで伝導された音は、鼓膜を振動させ、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、中耳へ音を伝える。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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鼻と耳の構造・働き【登録販売者解説】
正解の理由
鼻では、嗅細胞がにおい分子の刺激を受け取り、副鼻腔の線毛は粒子を鼻腔内へ運びます。耳小骨は鼓膜の振動を増幅し、内耳へ伝えます。
したがって、正しい組合せは 1 です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、手引き『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第2章「鼻腔・副鼻腔と耳の構造」です。
解法ステップ
- a・bは、鼻のどの場所で刺激を受け取るか、鼻腔と副鼻腔がどうつながるかに注目します。
- cは、粒子を運ぶしくみと、排出先が「鼻腔内」になっている点を確認します。
- dは、耳小骨が振動を伝える先を確認します。「中耳へ」という部分が、他の記述と合うかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
嗅細胞(きゅうさいぼう)は、鼻腔(びくう)上部の粘膜にある、においを感じ取る神経細胞です。におい分子の刺激は、脳の嗅覚中枢へ伝えられます。 -
b 正しい
副鼻腔(ふくびくう)は、鼻腔と細い管でつながっています。管が狭いため、鼻腔の粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症が生じることがあります。 -
c 正しい
副鼻腔に入った埃などの粒子は、粘液にとらえられ、線毛(せんもう)の働きで鼻腔内へ排出されます。「副鼻腔から鼻腔へ」という流れがポイントです。 -
d 誤り
鼓膜(こまく)の振動は、互いにつながった3つの耳小骨(じしょうこつ)によって増幅されます。ただし、その振動が伝わる先は中耳ではなく内耳(ないじ)です。耳小骨は中耳にあり、そこから内耳へ振動を伝えます。
よくある誤解
- dは「耳小骨が振動を増幅する」部分まで正しいため、文全体も正しいと思い込みやすい記述です。伝える先まで確認しましょう。
- cは、副鼻腔の粒子が「鼻腔内へ排出される」という流れを逆に読み違えやすい記述です。
- aの「嗅細胞」と、刺激を伝える「脳の嗅覚中枢」は別の場所です。受け取る場所と伝わる先を混同しないようにします。
補足コラム
鼻腔の粘膜は、吸い込んだ空気に湿り気と温もりを与えます。また、鼻毛や粘液なども、埃や異物が体内へ入り込むのを防ぐ働きをしています。鼻は、においを感じるだけでなく、呼吸の通り道としても重要です。
FAQ
同じにおいを嗅ぎ続けると、感じにくくなるのはなぜですか?
においに対する感覚は、同じ刺激が続くと次第に弱くなる「順応」を起こしやすいためです。
においに対する感覚は、同じ刺激が続くと次第に弱くなる「順応」を起こしやすいためです。
副鼻腔は、鼻腔とは別の場所ですか?
副鼻腔は鼻の周囲の骨の中にある空洞です。鼻腔と細い管でつながっています。
副鼻腔は鼻の周囲の骨の中にある空洞です。鼻腔と細い管でつながっています。
関連キーワード: 嗅細胞、嗅覚中枢、副鼻腔、線毛、耳小骨、鼓膜、内耳、嗅覚の順応

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