戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問70


問題文

脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。 b 脳は、細胞同士が複雑かつ活発に働くため、酸素の消費量は全身の約50%を占める。 c 自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなり、多くの効果器に対し、これら二つの神経系が支配している。 d 全身に広く分布する汗腺を支配する交感神経線維の末端では、アセチルコリンが神経伝達物質として放出される。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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脳・神経系の働き【登録販売者解説】

正解の理由

脊髄反射は脳を介さない反応、脳の酸素消費量は全身の約20%、汗腺を支配する交感神経末端はアセチルコリンです。
2が正しい組合せです。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」「自律神経系の働き」です。

解法ステップ

  1. aは「脳を介さずに刺激を返す」という部分に注目します。これは脊髄反射の説明です。
  2. bは「酸素の消費量」と「約50%」を確認します。手引きにある酸素消費量は全身の約20%です。
  3. cは「多くの効果器に対し、二つの神経系が支配する」という説明を確認します。これは自律神経系の二重支配です。
  4. dは交感神経の一般的な説明だけで判断せず、汗腺の例外を確認します。汗腺を支配する交感神経線維の末端では、アセチルコリンが放出されます。
選択肢を照らし合わせると、a・c・dが正しく、bが誤りの組合せは2です。選択肢1はa・b・d、選択肢3はb、選択肢4はd、選択肢5はa・b・cの正誤が正しい組合せと異なります。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい記述です。 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えます。また、刺激の一部に対して脳を介さずに反応を返すことがあり、これを脊髄反射といいます。
  • b 誤った記述です。
    ×「酸素の消費量は全身の約50%」→ ○「酸素の消費量は全身の約20%」
    脳は活発に働きますが、手引きに示されている酸素消費量は全身の約20%です。
  • c 正しい記述です。 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなり、多くの効果器(神経の指令を受けて働く臓器・器官)を二つの神経系が支配しています。これを二重支配といいます。
  • d 正しい記述です。 交感神経の節後線維の末端では、通常、ノルアドレナリンが放出されます。ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが放出されます。

よくある誤解

  • 脳の「酸素消費量」と、血液循環量やブドウ糖の消費量の割合を混同しやすいです。問題文では、何の割合を問うているのかを確認しましょう。
  • 「交感神経の末端からはノルアドレナリン」とだけ覚えると、汗腺の例外を見落とします。「汗腺はアセチルコリン」とセットで覚えます。
  • 脊髄反射は「反射」という語から、脳を介した反応だと誤解しがちです。脳を介さずに刺激を返すことがポイントです。

補足コラム

脳については、割合の取り違えに注意しましょう。手引きでは、脳における血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%とされています。
汗腺の例外は、汗腺の種類と合わせて整理できます。全身に広く分布するエクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではアセチルコリンが放出されます。一方、腋窩など局所に分布するアポクリン腺を支配する末端では、ノルアドレナリンが放出されます。

FAQ

自律神経の二重支配では、交感神経と副交感神経は必ず反対の働きをしますか?
通常は互いに拮抗して働きます。ただし、手引きの説明は「通常」としており、すべての場合に必ず反対になると断定しないようにしましょう。

関連キーワード: 脊髄反射、自律神経系、二重支配、交感神経、副交感神経、神経伝達物質、汗腺
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