戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問75


問題文

医薬品の副作用として現れる肝機能障害及び偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 医薬品により生じる肝機能障害の主な症状には、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等がある。 b 黄疸とは、グロブリンが胆汁中へ排出されず、血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。 c 偽アルドステロン症は、体から塩分(ナトリウム)と水が失われ、体内にカリウムが貯留することによって生じる病態である。 d 偽アルドステロン症は、小柄な人や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤

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肝機能障害と偽アルドステロン症【登録販売者解説】

正解の理由

肝機能障害では黄疸などが現れ、偽アルドステロン症では塩分・水が体内にたまり、カリウムが失われます。
正しい組合せは3です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「医薬品の副作用」の肝機能障害・偽アルドステロン症に関する項目です。

解法ステップ

  1. aは「全身の倦怠感」「黄疸」「発熱・発疹」など、肝機能障害の主な症状が並んでいるかを確認します。
  2. bは黄疸の原因物質に注目します。「グロブリン」ではなく、黄色色素の「ビリルビン」です。
  3. cは塩分・水とカリウムの動きを確認します。偽アルドステロン症では、塩分・水は体内にたまり、カリウムは失われます。
  4. dの「小柄な人や高齢者」「長期服用後に初めて発症する場合もある」が手引きの説明に合うかを見て、組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

記述 a:正しい

医薬品による肝機能障害では、全身の倦怠感、黄疸(おうだん)のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感(そうようかん)、吐きけなどが現れることがあります。挙げられた症状は手引きの説明に合っています。

記述 b:誤り

× グロブリン → ○ ビリルビン
黄疸は、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず、血液中に滞留することで、皮膚や白眼が黄色くなる状態です。問題文では原因物質が「グロブリン」に置き換えられています。

記述 c:誤り

× 塩分・水が体から失われ、カリウムが貯留する → ○ 塩分・水が体内に貯留し、カリウムが失われる
偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)では、体内に塩分と水がたまり、体からカリウムが失われます。アルドステロンには塩分・水を体内に保ち、カリウムの排泄を促す働きがあります。問題文は、この動きを逆にしています。

記述 d:正しい

偽アルドステロン症は、低身長・低体重など体表面積が小さい人や、高齢者で生じやすいとされています。また、原因となる医薬品を長期間服用した後に、初めて発症する場合もあります。「小柄な人」「長期服用後」という記述は手引きに合っています。

選択肢1:誤り

aは正、cは誤としていますが、bを正、dを誤としている点が異なります。bはグロブリンではなくビリルビンが原因で、dの内容は正しい記述です。

選択肢2:誤り

aは正、bは誤としていますが、cを正、dを誤としている点が異なります。cは塩分・水とカリウムの動きが逆で誤り、dは正しい記述です。

選択肢4:誤り

bは誤、dは正としていますが、aを誤、cを正としている点が異なります。aに挙げられた症状は肝機能障害の主な症状に合い、cは体内の塩分・水とカリウムの動きを逆にしています。

選択肢5:誤り

bは誤としていますが、aを誤、cを正、dを誤としている点が異なります。aとdは正しい記述で、cは誤りです。

よくある誤解

  • 黄疸の原因物質を、別の血液中の成分名に置き換えるひっかけがあります。「黄色色素=ビリルビン」と結び付けて覚えましょう。
  • 偽アルドステロン症では、塩分・水とカリウムの変化を逆に覚えがちです。「塩分・水はたまる、カリウムは失われる」が基本です。
  • 「長期服用後に初めて発症する場合もある」を、「服用を始めてすぐにだけ起こる」と読み替えないようにしましょう。

補足コラム

偽アルドステロン症を生じることがある主な成分として、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸、カンゾウが挙げられます。特にカンゾウは、生薬として複数の医薬品に配合されることがあります。成分名を見たら、偽アルドステロン症との関連も確認しておきましょう。

FAQ

肝機能障害は、いつも自覚症状が出ますか?
軽度の場合は自覚症状がなく、血液検査で肝機能検査値の悪化が分かることもあります。
「偽」と付くのはなぜですか?
アルドステロンの分泌が増えていないにもかかわらず、体内でアルドステロンの作用が過剰な場合に似た状態が生じるためです。

関連キーワード: 黄疸、ビリルビン、偽アルドステロン症、カリウム、カンゾウ
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