登録販売者 2025年 中国・四国 問02
問題文
医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 薬物用量が治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「最小致死量」となり、「中毒量」を経て、「致死量」に至る。
b 少量の医薬品の投与では、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全は生じない。
c 医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準として、Good Clinical Practice (GCP)が制定されている。
d 医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準として、Good Post-marketing Study Practice (GPSP)が制定されている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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医薬品のリスク評価【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:薬物量の増加で「中毒量→最小致死量→致死量」と進み、少量でも有害な影響が起こる場合があります。非臨床試験はGLP、臨床試験はGCP、製造販売後の調査・試験はGPSPです。
正しい組み合わせは5です。各記述は、aは誤、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「医薬品のリスク評価」です。
解法ステップ
- aは、治療量上限を超えた後の順序に注目します。「中毒量」と「最小致死量」の並びが合っているか確認します。
- bは、「少量なら生じない」という断定に注目します。手引きには、少量でも生じる場合があると書かれています。
- cとdは、基準名と対象を対応させます。非臨床試験はGLP、製造販売後の調査・試験はGPSPです。
- a〜dの正誤が「誤・誤・誤・正」となる組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「最小致死量」となり、「中毒量」を経て → ○「中毒量」となり、「最小致死量」を経て
治療量上限を超えると、まず効果より有害反応が強く現れる「中毒量」となり、その後「最小致死量」を経て「致死量」に至ります。問題文は「中毒量」と「最小致死量」の順序が逆です。 -
b:誤り
×「生じない」 → ○「生じる場合もある」
少量でも、発がん作用、胎児毒性、組織・臓器の機能不全が生じる場合があります。また、少量でも長期に投与されると、慢性的な毒性が現れる場合があります。 -
c:誤り
×非臨床試験の基準「GCP」 → ○非臨床試験の基準「GLP」
GCPは、ヒトを対象とした臨床試験の実施基準です。医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準はGLPです。 -
d:正しい
GPSPは、医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施基準です。問題文の基準名と対象の組み合わせは正しいです。
選択肢の組み合わせも、記述ごとの正誤と照らして確認します。
- 選択肢1は「a正・b正・c正・d誤」です。a・b・c・dのすべてが、正しい組み合わせと異なります。
- 選択肢2は「a正・b誤・c正・d正」です。aとcが、正しい組み合わせと異なります。
- 選択肢3は「a正・b正・c誤・d正」です。aとbが、正しい組み合わせと異なります。
- 選択肢4は「a誤・b誤・c正・d誤」です。cとdが、正しい組み合わせと異なります。
- **選択肢5**は「a誤・b誤・c誤・d正」で、4つの記述すべての正誤が一致します。
よくある誤解
- aの順序を入れ替えて覚える:「治療量上限を超えたら、すぐ最小致死量」と考えず、「中毒量→最小致死量→致死量」の順で押さえます。
- 「少量なら安全」と決めつける:少量でも、長期投与による慢性的な毒性や、発がん作用などが生じる場合があります。
- GCPとGLPを取り違える:どちらも試験の基準ですが、GCPは臨床試験、GLPは非臨床試験です。
補足コラム
基準名は、対象とセットで整理すると見分けやすくなります。
特に、GPSPは「製造販売後の調査・試験」、GVPは「製造販売後の安全管理」です。どちらも製造販売後に関係しますが、担当する内容が異なります。
FAQ
Q. 臨床試験とは、どのような試験ですか?
A. ヒトを対象に行う試験です。医薬品の開発では、動物実験などで安全性を確認した後に行われます。
A. ヒトを対象に行う試験です。医薬品の開発では、動物実験などで安全性を確認した後に行われます。
Q. 50%致死量(LD50)は何の指標ですか?
A. 動物実験で求められる、薬物の毒性の指標です。
A. 動物実験で求められる、薬物の毒性の指標です。
関連キーワード: 用量-反応関係、中毒量、最小致死量、GLP、GCP、GPSP、GVP

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